2024年面白かったゲーム・アドベンチャー編 1 ― 2024年12月24日
こんばんは。
今日もゲームレビュー、アドベンチャー編です。アクション性のあるものと古典的なポイント&クリック式のゲームを紹介。
巨大な塔に暮らす人々の言葉を翻訳しながら頂上を目指すアドベンチャー。
奇妙な住人達は皆独自の言語を話し会話は一切通じない。壁画やジェスチャーなどを頼りに言語を解析する。複雑に繋がる塔を踏破するため的確なスイッチ操作やパズル、そして住人からの情報収集が何よりも重要。簡単なステルスアクションもあり。
画面は視点固定式でモノトーンのシンプルな線画で描かれている。階層ごとに大きく隔たる住人の言語や生活様式・色彩や光と影の表現は独特の雰囲気で興味深い。
テーマが独特でややとっつきにくいものの文字入力不要、マウスクリックだけで操作できるよう工夫されている。変わった謎解きが楽しみたい人におすすめ。
昆虫を思わせる幾何学的な世界を探索するパズルアドベンチャー。
虫の巣のようなアイソメトリックなステージは徹底して幾何学的に描かれているためグロさは感じない。入れ子構造で複雑に連なるマップを、特殊能力や多様なステージギミックを駆使して踏破していく。節目にはアクション性の高いボス戦もあり。
謎解きの難易度はバランスよく手応えがある。ボス戦はタイミングや正確な動作が重要なのでジョイパッドでの操作を推奨。
美しささせ感じる異質で独特の背景や入れ子を使ったパズルはかなり凝っていて面白い。ボス戦は一発死にで何度もリトライ必須なのでややストレスフル。クリアには8時間とボリューム十分、異星の雰囲気にどっぷり浸れるだろう。
魔法の杖を頼りに不思議な世界を探索するパズルアドベンチャー。不思議な動物たちが暮らす自然豊かな世界、廃墟となった遺跡などがローポリのTPS視点で描かれる。
主人公は空中ダッシュ、空中浮遊、テレポートなどの魔法を徐々に習得する。魔法を駆使し立体的なパズルを解きながら、高低差の激しい広大な遺跡を踏破していく。
極端にシビアな箇所はないがタイミングやジャンプアクションが多めなのでジョイパッド必須。パズルはさほど難しくはない。
戦闘やホラーの要素はなし。マップは広いがレーダーや相棒の猫のガイドがあるため道に迷うことはない。日本語訳は完璧だが背景説明や会話は一切なく、物語の解釈はプレイヤーに委ねられる。
クリアには4時間ほど。ボリュームや難易度は物足りない感もあるが、広大でダイナミックな世界での孤独な冒険が楽しめる。
小さなキノコの冒険を描くアクションアドベンチャー。雑木林の中を小動物や虫たちと会話しながら探索する。
波形の森はローポリのTPS視点で描かれ、人間の残したゴミなどが巨大な障害物としてそびえたつ。精細さはないが小人ならではのスケール感が楽しい。
主人公は滑空や壁登りができ、ちょっとした謎解きをしながら住人たちを助けていく。戦闘やホラー要素はなくほのぼのとした明るめの内容、日本語訳も完璧。操作はジョイパッド推奨だがマウス+キーボードでも普通に遊べる。難易度は低め、クリアには5時間かかった。
子供向けではあるがパズルやアクションがバランスよく融合し、大人でも十分な冒険が楽しめる。
FLASH時代にカルト的な人気のあったポイント&クリック式アドベンチャーの移植版。10作以上のシリーズ全てを含むボリュームたっぷりの連作。絵や謎解きなど内容はFLASH版と同じだが、インターフェースは全シリーズで共通化され高解像度で遊びやすくなった。
無人の廃墟や遺跡を探索し出口を探す画面切り替え式のアドベンチャー。手書きの独特な画面が延々と続く複雑な迷路を探索する。
残念ながら日本語訳はなし。難易度はやや高め、全クリアには20時間以上はたっぷりとかかる。クリア後にも新たな隠し迷宮などのやりこみ要素あり。
荒涼とした独特な世界観が魅力。戦闘要素やアクションは一切なし、じっくりと謎解きを楽しめる。
Rusty Lakeを巡る連作ポイント&クリックアドベンチャーの最新作。
時間を旅する列車に乗り一族の娘ローラの生涯を紐解く。
従来のシリーズ同様の画面切り替え式で、絵本のような手書きの画面だが描写はエグい。列車に乗ることでステージ間を行き来できるのが特徴で、いくつものステージにまたがる謎解きもある。
アクション要素はなし。日本語訳は完璧で難易度は標準的、動画によるヒント機能もあり。クリアには6時間ほどかかった。
今作だけでも攻略に支障はないが、過去のシリーズをプレイ済みならより楽しめる。幻想的な謎解きが楽しめるポイント&クリックゲームの佳作。
次回は3Dパズルアドベンチャーのレビューを予定。ではまた。
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