ガンプラ:MG Hi-νガンダム Ver.Ka+HWS2014年09月28日

こんばんは。

だいぶ涼しくなってきました。
朝晩の冷え込みでちょいと風邪気味。

さて、本日のガンプラ。
MG「Hi-νガンダム」Ver.Ka&プレバン限定「HWS拡張セット」です。

RX-93-ν2「Hi-νガンダム」
MG Hi-νガンダム ver.Ka
小説版「逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場、アムロの駆る主人公機。
「ベルトーチカ・チルドレン」は劇場版「逆襲のシャア」の初期シナリオを基にした富野由悠季氏の小説。大筋は劇場版と同じですが、登場人物やMSの設定は違いが多いです。
この「Hi-νガンダム」は、劇場版の「νガンダム」に当たる機体になります。

機体設定としては劇場版同様、アムロのニュータイプ能力を最大限に活かしつつ、白兵戦用MS「ガンダム」としての基礎を抑えた万能機。
ノーマルのνガンダムとの違いは、フィン・ファンネルの再充填が可能なファンネル・ラックを備えていること、機動力・火力が若干向上している点など。
νガンダムを試作型とするなら、Hi-νは完成型といった感じでしょうか。

キットはバンダイのMG、1/100スケール。
メカデザイナーカトキハジメ氏によるこだわりの徹底アレンジが施された「ver.Ka」シリーズです。
Hi-νのデザインは出渕裕氏ですが、もともと映像作品ではないため公式設定画稿は存在せず、オリジナルと言えるのは小説発表当時の挿絵1枚のみ。
その後何度かイラストやキット化されましたが、出るたびにデザイン・プロポーションが異なり、「正解」と言える画稿はないようです。MGでも2007年にキット化されましたが、その時のデザインはかなり細身でスマート、色は明るい水色基調でした。
今回のVer.Kaのデザインでは、小説版の挿絵に近いマッシブなプロポーションでキット化。ただし細部はカトキ氏ならではのリアル寄りアレンジになっています。

さらに今回のキット化にあたり、νガンダムのバリエーション装備HWS(へビーウェポンシステム)拡張セットが同時発売。
HWSは本来ノーマルのνガンダムに装着する追加装備ですが、カトキハジメ氏がHi-ν用にデザインをアレンジしています。
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
今回は本体とHWSを同時製作、素組パチ組で製作期間は6日。
パーツ点数が結構多く、ただ組むだけでも従来のMGより手間。さらにVer.Kaならではの全身のシール貼りに結構時間を取られました。

外観は小説版準拠、脚が太くどっしりした体型。ですが上半身は小顔でスマート、主人公機ならではの格好良さもきちんと出ています。
大きめのバックパックや武器類のため迫力も十分。本体の身長は少し大きめのMG程度ですが、バックパックを含めるとかなりの場所を取ります。
プロポーションは文句なく格好良いのですが、同スケールのノーマル「νガンダム」と並べると体型が大きく違い違和感があります。プロポーションとしてはどちらも正解ですが、イラストと映像の描き方の違いが出てしまいますね。

リアルさにこだわったVer.Kaシリーズなので、細部のディティールは文句なし。
さらに外装の各パーツはアンダーゲート処理されており、ランナーの切り出し跡がほとんど出ません。
パーツ分けも合理的、合わせ目もほとんど見えないので、無塗装でも安心の素晴らしい出来です。

(写真ではうまく出ませんが)成型色は白とやや濃い目の紫のツートン。珍しい色合いですが、なかなか落ち着いた風格のある感じです。
MGだけあって、本体の色分けは完璧。無塗装でも見栄えは文句なしです。
唯一の要塗装箇所は背中のフィン・ファンネル。ここはロボットには珍しいぼかし塗装のストライプですが、成型色は白一色。
ぼかしの再現には付属のデカールを貼るかエアブラシによる吹き付け塗装が必須ですが、私はどちらも出来ないのでwぼかし無し、境目くっきりの普通の筆塗りで済ませました。あまり格好良くはないですが、無塗装よりはマシになったと思います。
その他アレンジでシールドの縁を紫、膝や腰、HWSの一部を薄いグレーで塗装。
後は眼の縁取りやバーニア内部、腕のガトリング砲など細部を部分塗装で修正。

Ver.Ka特有の全身のマーキングには大量の水転写デカールが付属。
貼るのが面倒なので、付属のデカールは目立つ箇所だけを仕様。
残りの細かなマーキングは他のキットのシールやドライデカールを流用、お手軽に済ませました(それでもかなり時間かかりましたが)

関節は粘りのあるプラ素材とポリキャップの組み合わせ。
手脚の可動範囲は広いですが、大きめの武器やアーマーと干渉しやすく極端なポージングにはやや難あり。
重いバックパックを支えるためか、腰の可動範囲は最低限です。
関節保持力は高めですが、HWSの巨大な武器を支えるには力不足。HWSは大人しめのポーズでディスプレイしましょう。
背中のバックパックやファンネルラックの接続部はちょっと緩め、取り扱いに注意です。

接地性は高いですが、バックパックが重いため自立は無理。
なのでアムロのAマークを模した専用スタンドが付属。スタンドは台座を外し、支柱のみを支え棒として使うことも出来ます。
スタンドには自在に動くアームを接続、フィン・ファンネル分離状態も再現可能。
ファンネルを展開するととんでもなく場所を取りますw

眼は別売りのLEDユニットで発行可能。
手首は半組み立て済みで、指先全てが自在に可動するエモーション・マニピュレータSPを使用。表情付けは自在。
フィン・ファンネルは全て分離し、稼動状態への変形が可能。
背中のファンネルラックとスタビライザーはわずかに角度変更可能。
ファンネルの接続部は縦横に可動し、翼を広げるような演出ができます。
右腕にはガトリング砲、左腕とファンネルラック上部にはビームサーベルを収納。
肩、腰、脹脛の装甲の一部が可動し、隠しバーニアを展開可能。

本体に付属の武器はシールド、ビームライフル、ニュー・ハイパーバズーカ、サーベル6本。
バズーカは伸縮可能で、バックパックに取り付けも可能。
サーベルは6本ですがビーム刀身は2本分しか付属しません。
武器と手首の両方に接続ピンがあるので、武器はしっかり保持出来ます。

HWSは胸・腰・脹脛に取付ける追加装甲と、巨大なハイパー・メガライフル、ハイ・メガシールドの組み合わせ。
追加装甲は本体にしっかりフィットし、簡単にポロリすることはありません。本体のHWS接続部は普段は装甲内に隠れるよう工夫されています。
胸部装甲はカバーの展開が可能、内蔵ミサイル発射状態を再現。
腰アーマー裏側には折りたたみ式の隠し腕があり、先端にビームサーベルを装備可能。腰アーマーは本体との干渉が激しく、下半身のポージングはかなり制限されます。
脹脛アーマーは側面が大きく開き、内部の隠しバーニアを展開可能。

HWSにも本体と同じシールド、ビームライフル、ハイパーバズーカが付属。
ライフルは追加パーツを取り付けることで大型のハイパー・メガライフルに換装。
シールドは追加装甲を取り付けハイ・メガシールドに換装。シールド用追加装甲は側面を展開し、背中に取付けることでウェポンラックにもなります。
大きな武器は迫力ありますが非常に重く、肩関節が重量に負けるので派手なポージングは厳しいです。

本体の定価は7,000円。ノーマルνガンダムと同じ値段ですが、ボリュームがある分Hi-νの方がお得感があります。
問題はHWS拡張セット。これはバンダイ直営のネット販売「プレミアムバンダイ」限定商品で、事前予約が必要。
定価こそ2,800円と一見安価ですが、値引きは一切なし、さらに送料が別途かかるので実質3,500円以上。送料込みで3割4割引が当たり前の一般商品と比べるとかなり割高です。
値段の割にボリュームも少なく、予約受付期間は短め、さらに予約注文してから届くまで2ヶ月以上。実際の売値は本体とほぼ同じ、内容的には本体よりはるかに割高。
こういう商品は一般販売か、少々高くなっても本体に同梱して欲しかったですね。

以下、写真いろいろ。
MG Hi-νガンダム ver.Ka
正面。手脚が太く重量感あるプロポーション
MG Hi-νガンダム ver.Ka
背面。翼のようなフィン・ファンネルと長いプロペラントタンクが目を引く
MG Hi-νガンダム ver.Ka
ビームライフル。
MG Hi-νガンダム ver.Ka
ニュー・ハイパー・バズーカ。砲身は伸縮します
MG Hi-νガンダム ver.Ka
右腕にガトリング砲、左腕にビームサーベルを内蔵。
MG Hi-νガンダム ver.Ka
フィン・ファンネル展開。
MG Hi-νガンダム ver.Ka
青いビームサーベル。
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
ヘビーウェポンシステム装備。武器大きすぎ
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
ハイメガ・シールド。ぶっとい連装メガ粒子砲が目立つ
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
胸部ミサイル&隠し腕。
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
HWS第2形態。肩と脹脛の隠しバーニアを展開
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
第2形態、背面。背中のシールド&バズーカがすごい迫力。脹脛バーニアも展開
MG Hi-νガンダム ver.Ka +HWS
ハイパー・メガ・ライフルを構えて突撃。
MG Hi-νガンダム ver.Ka
胸部アップ。別売りのLEDユニットで瞳が発光


太くマッシブなプロポーションは(私のような)オールドファンには嬉しいところ。
バックパックや武器などごく一部に若干の強度不足を感じるものの、全体的なクオリティは文句なしの良キット。
Hi-νガンダムのキットの決定版と言ってもいいでしょう。
HWSが同梱されなかったのが唯一の不満点ですね。

以上、MG「Hi-νガンダム」Ver.Ka+「HWS拡張セット」でした。
ではまた。