2024年面白かったゲーム・アドベンチャー編 22024年12月25日

めりくり~。と言っても特になにもないんですがw
さて今日もゲームレビューの続き、パズル要素の強い3Dアクションアドベンチャーを中心に紹介。私の一番好きな類のゲームです。



時間の巻き戻しを駆使する3Dパズルアドベンチャー。物体の動きを巻き戻し逆転させる銃を駆使し、立体的なステージをクリアしていくPortal系ゲーム。
時間操作のギミックは難解なタイミングアクションになりがちだが、このゲームでは自分自身は巻き戻せず小さな物体のみの逆転・一時停止に機能を絞ったことで軽快なパズル作りに成功している。
舞台は崩壊しつつある無人の月面基地。おしゃべりな銃を相棒に複雑なステージをクリアし、崩壊した地球を巻き戻すべく奮闘する。
グラフィックは極端にリアルではないがその分動作は軽め。崩壊した研究所の雰囲気がよく出ている。ホラーやグロ表現はなし、日本語翻訳は完璧でストーリーも明快でわかりやすい。
ステージは小さめ、極端にシビアなタイミングアクションはなくテンポよくパズルが進む。クリアには10時間以上、ボリュームも十分。3Dパズルが好きなら絶対外せない傑作。
The Entropy Centre

The Entropy Centre

The Entropy Centre

The Entropy Centre

The Entropy Centre

The Entropy Centre



(Steamレビューより転載・追記)
レムのSF小説(私が大昔に読んだ邦題は「砂漠の惑星」だった)を基にしたウォーキングシム。ゲームは小説の前日譚となるオリジナル展開、原作小説未読でも一切問題はない。
ゲームの膨大なテキストはほぼ完璧に日本語訳されており、主人公の女言葉やジャーナルの解説にもおかしな点はなかった。
主人公からのFPS視点でゲームは進行。動作や移動はやや緩慢でゲームの展開はゆっくりめ。難しいアクションやジャンプなどは一切ない。
回想シーンや無線通信でゲームは進行する。会話への返答に時間制限があり、選択には1アクション必要なのがやや面倒。選択肢や探索経路によってストーリーが変化しエンディングが変わるが、どのルートでも主要なイベントやロケーションはほぼ固定のようだ。
変化に富む異星の砂漠や洞窟、アトムパンクと称した共産圏風レトロフューチャーな光景など雰囲気は抜群に良い。ホラーやグロ展開は一切なく、また哲学など難しい話もほとんど出てこない。
最初から最後まで孤独な主人公の探索に徹し、古典SF的な世界観を淡々と描ききっている。エンディングまでは8時間とウォーキングシムとしてはボリュームも多め。画面の雰囲気そのままの孤独な冒険を楽しもう。
The Invincible

The Invincible

The Invincible

The Invincible

The Invincible

The Invincible



Portal2の大型キャンペーンMOD。プレイにはPortal2本編が必要。ストーリーは本編の少し前、人工冬眠より目覚めた新たな被験者がAprture社のテストチャンバーに挑む。
新たなギミックや目新しいロケーションはない本編の正統派拡張パック。ゲーム中盤までポータルガンが青リングしか作れないなど難易度は本編よりやや高め。極端にシビアな謎解きやアクションはない。
相棒のおしゃべりなAIボットも完備し、ストーリーに本編との矛盾はなし。本編クリア済みなら間違いなく楽しめる。
Portal Revolution

Portal Revolution

Portal Revolution

Portal Revolution

Portal Revolution

Portal Revolution



未来世界を探索する猫のアクションアドベンチャー。
人類が滅んだ遥かな未来、人類の遺した廃墟にロボットが住み着き独自の文明を築いている。光の差さない寂れた都市の景観や怪物の住み着く下水の風景はリアルで見応えがある。
画面はTPS視点。主人公は猫なので運動神経は抜群。猫ならではの仕草や軽快なアクション、狭い隙間をくぐる抜ける動きは見事。AIドローンが相棒となりロボットとの会話やアイテム使用を行う。
景観は雰囲気抜群だし猫ならではの立体的なルート探索はすごく楽しい。ただ肝心のゲーム内容は会話での情報収集やありきたりのパズル、怪物の群れからの逃走など猫である必要は感じられない。
操作はジョイパッド推奨。逃走シーンでは意外と死にやすいが謎解きは簡単、難易度はやや低めといったところ。クリアには10時間とボリュームは十分。
ゲーム自体はよくあるアドベンチャーだが、猫の動きが秀逸。エンディングも綺麗でなかなか良かった。猫好きにはおすすめ。
Stray

Stray

Stray

Stray

Stray

Stray



写真の風景を実体化するカメラを駆使するパズルアドベンチャー。
舞台は空中に浮かぶ無人の回廊。FPS視点でローポリで描かれるパティオのような光景が美しい。
写真の実体化は、空中に通路を作ったり、壁に穴を開けたりアイテムを複製したりと様々な応用が可能。視差を使ったパズルなどのステージギミックも豊富。
カメラの撮影枚数には限りがあり、また実体化によって後ろの空間は消えてしまう。どこに何を実体化するか柔軟な発想が必要。わずかなミスで手詰まりとなるが数分間の動作の巻き戻しが可能なので試行錯誤が気軽に楽しめる。
日本語訳は完璧、ホラーや暗さを感じさせる表現は一切ないストーリー。どことなく物寂しい主人公の思い出や猫の哲学的な話が面白い。
個々のステージは小さいが立体的、ステージ数は数十個ありクリアには6時間とボリューム十分。実体化する時に微妙な角度・位置調整が必要な点がやや気になった。
豊富な視点トリックが楽しい、パズル好きなら外せない傑作。
Viewfinder

Viewfinder

Viewfinder

Viewfinder

Viewfinder

Viewfinder


ではまた。