ゲーム紹介: 2025年8月2025年09月01日

こんばんは。もう9月だというのに、いつになったら涼しくなるのやら。私のガキンチョ時代は夏休みの終わりはプールで鳥肌が立つ涼しさだったのに。

さて、Win10のサポートがそろそろ切れるので我が家のPCにもWindows11を導入しました。インストールや環境の再構築はトラブルなく完了しましたが、余計な親切機能や操作感の違いに戸惑ってます。

では、いつもの先月面白かったゲームのレビューです。

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE
暴走事故により多元宇宙へと接続してしまった研究基地から脱出するパズルアドベンチャー。重力・光・炎・放射線・運動力など様々なエネルギ-を吸収し放出するデバイスを駆使し、複雑な研究所や異世界を探索する。
半透明の幽霊?が主人公を付け狙うが出現箇所はわずか。ジャンプスケアはなく死体や流血などホラー要素は弱め。戦闘はボス戦のみ、探索とパズルがメインとなる。
FPS視点の画面は高精細ではないが、無機質な研究所や奇妙な異世界や悪夢世界など背景はよく作り込まれている。薄暗い箇所は少なくて見やすく動作は軽め。
主人公の移動速度はそこそこ速いがダッシュはなし。ジャンプ力は低く異世界でのパルクールはやや苦労した。怪物は動きは遅いが倒すことはできず、狭く複雑な通路では自由に逃げることもできない。出現パターンは固定なので死に覚えで対処するしかない。恐怖感よりイライラが募る。
研究所などマップ構造はかなり複雑。デバイスでしか開けられない扉、ワープポータルや無限ループなどが多数あり、ルート探索がゲームの肝と言える。キーアイテムやエネルギーポイントなどを見落とししやすいので探索は慎重に。
セーブはチェックポイント式、こまめにセーブされるし過去の履歴からもロードできるので死にやすいがリトライは楽。マルチエンディングも周回プレイせずに見れる。
日本語訳はなし、英文テキスト量はかなり多め。重要なヒントが台詞や端末のメールログにかかれていたりするが読解は困難。私は早々にストーリーの理解を諦め、謎解きのいくつかは攻略サイトのお世話になった。クリアには9時間かかった。
ホラー要素は薄いがSF的な世界の作り込みは(インディーにしては)圧巻。難易度はやや高め、手応えのある探索を楽しみたい人におすすめ。
THE MULLER-POWELL PRINCIPLE

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE

THE MULLER-POWELL PRINCIPLE
簡単なゴミ捨てゲーム
小さな研究所内でただごみ捨てを繰り返すパズル?ゲーム。
最初は1つのゴミを拾ってゴミ箱に放り込むだけだが、徐々にスケールアップ。ゴミの数が増えたり、ゴミ箱への通路が妨害されたりとだんだんと難しくなる。最後は研究所を飛び出し、奇妙でバラエティ豊かなステージが楽しめる。
FPS視点の研究所は狭いがそこそこリアル、ステージは狭く動作は軽め。操作性にはやや難あり、特にジャンプアクションは視点が安定せず難しい。謎解きなどパズル要素は比較的簡単。
雰囲気やナレーションは明るく他のゲームのパロディ多め、環境問題などの啓蒙的な押しつけは一切ない。日本語は機械翻訳だが意味は十分わかる。ステージ数は十数個、1時間ほどでクリア可能。
少人数で制作したネタゲーだが、安価な割に内容は充実。次々に移り変わるダイナミックな展開が楽しい。息抜きがてら不思議なゴミ捨て体験を楽しもう。
簡単なゴミ捨てゲーム


簡単なゴミ捨てゲーム

簡単なゴミ捨てゲーム

簡単なゴミ捨てゲーム
Hidden in my Paradise
デフォルメされた動物たちがかわいいアイテム探し。
アイドメトリックで描かれる小さな森や街中で動物や小さなアイテムを探す。ステージは拡大縮小や昼夜の変化が可能。
画面上のアイテムは全て自由に移動可能で、動物をクリックすると表情が変わって楽しい。お題どおりにアイテムを配置し写真撮影するクエストもある。
各面の収集数は10個前後と少なめだが、ステージ数は30以上ありなかなかのボリューム。さらにステージを自作できるエディタ機能もあり、作成した面はオンラインで公開可能。膨大な数の自作マップが公開されているので一生遊ぶこともできそう。
エディタやオンライン要素抜きでクリアには5時間かかった。動物たちに癒やされながらのんびりとアイテム探しを楽しもう。
Hidden in my Paradise

Hidden in my Paradise

Hidden in my Paradise

Hidden in my Paradise

Hidden in my Paradise

Invertigo
重力を操るPortal系3Dパズルアドベンチャー。
主人公の持つデバイスは撃った面に重力を発生させる。天井でも壁面でも、撃った場所が即座に足下になり画面が回転する。
舞台は狭いながらも立体的な無人の研究所。全てのキューブを床や天井に配置されたスイッチに同時に乗せて脱出する。キューブが落下しないよう考えながら重力方向を変更する。
画面はローポリのFPS視点、色調を抑えた石壁の研究所は神殿のようにも見える。背景に暗所や遺骸などホラー要素はなく清潔感があり見やすい。日本語訳はないが特に複雑なストーリー展開はなく、背景説明のログは読み飛ばしても一切問題はない。
戦闘要素やシビアなタイミングアクションは無いが、目まぐるしく回転する画面は忙しく方向感覚を見失いやすい。難易度は標準的、1ステージも短いのでパズルを自分のペースで楽しめる。ステージ数は20以上、クリアには4時間かかった。
立体的なパズルを楽しみたい人におすすめの佳作。
Invertigo

Invertigo

Invertigo

Invertigo

Invertigo

Invertigo
Pilo and the Holobook
奇妙な惑星を探索し、あらゆる物体を片っ端から登録していくアイテム収集アドベンチャー。
狐の主人公ピロの持つホロブックは物体をスキャンしてステッカーを作成する百科辞典。周囲のあらゆる物を収集し辞典を埋めるのがゲームの目的、スキャンビームを撒き散らしながら進んでいくこととなるだろう。
視点はアイソメトリックビュー、手書きで描かれたバラエティ豊かな惑星は美しい。デフォルメされた不思議な生物はちょこちょこ動いて可愛らしい。
操作はジョイパッド推奨、動作は軽快。舞台となる惑星は全6個、探索範囲は狭いがパズルを解かないと先に進めない箇所もあり。砂漠のパズルがちょっと手こずるが難易度は概ね低め。戦闘やアクション要素はない。
日本語訳はほぼ完璧。登場人物は少なくストーリーは軽めであっさり、シリアスな展開や盛り上がりもなく3時間半でゲームはクリアできた。探索というよりは散歩のような印象。
お気軽な探索を楽しみたい人におすすめの佳作。
Pilo and the Holobook

Pilo and the Holobook

Pilo and the Holobook

Pilo and the Holobook

Pilo and the Holobook

Pilo and the Holobook
Title_Pending
ゲームのテストプレイをしながらオフィスビルを彷徨うウォーキングシム。傑作ゲームThe Stanley Parableによく似たナラティブ主体のゲーム。
舞台はローポリで描かれた無人のオフィス。ゲームの主人公としてテストプレイしながら、開発者があなたに話しかけてくる。日本語訳はないが英文は比較的短く簡単な内容なのでストーリーの理解はさほど難しくないだろう。
1プレイは10分程度。しかし周回プレイの度にオフィスは少しずつ変化、新たな分岐が発生する。メタな会話とどこまでが現実か演出かわからなくなる物語、ダイナミックな演出で描かれるエンディングは10以上と価格の割になかなかのボリューム。全てのエンディングを見て(と思われる)クリアには4時間かかった。
日本語訳がないのが残念だが、軽快な動作と軽妙でテンポの良い演出で周回プレイが楽しめる。
Title_Pending

Title_Pending

Title_Pending

Title_Pending

Title_Pending

Title_Pending
Voxelgram 2
シンプルな立体ピクロス(ノノグラム)ゲーム第2弾。立方体の各面に書かれた数字をヒントに、ブロックを塗りつぶし・消去して図形を浮かび上がらせる定番パズルの3D版。
PCならではの特徴を活かして回転・拡大が自在、ドラッグでの一括塗りつぶし・消去やマルチアンドゥなど機能豊富、動作は軽快で操作性良好。日本語訳されたチュートリアルもあるので操作はすぐに覚えられる。
今作ではヒントの数字が2色になりかなり難解になったが、手軽に遊びたい場合は旧作と同じ簡単な1色モードでもプレイ可能。私はもっぱら1色モードでサクサクと楽しんでいる。
クリアには小さなパズルなら1分程度、大きく複雑なものは数十分かかる。全部で250個以上のパズルのほか、旧作のパズルの再収録が数百個、さらにSteamワークショップにも膨大なユーザーレベルが投稿されている。その気になれば何年も遊び続けられるだろう。
Voxelgram 2

Voxelgram 2

Voxelgram 2

Voxelgram 2

Voxelgram 2


ではまた。

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