Palindrome Syndrome, Tested on Humans ― 2021年02月28日
薄汚れた医療施設に閉じ込められた女性の脱出劇を描く
最新のFPSやアドベンチャーのような画面ながら、典型的な古き良き?スタイルの脱出アドベンチャー。mc2games製作のインディーズタイトルです。
シリーズ物ではなく物語の繋がりもありませんが、ゲームシステムはどちらも同じ。
画面や移動はFPS方式ですが、怪しい場所をクリックして拡大しパズルを解いていく典型的なポイント&クリックの脱出ゲームです。
ステージは狭い部屋に区切られ、所々に隠された手がかりをたよりにアイテムを集めパズルを解いていきます。
収集アイテムは少なく意地悪な隠し場所は無し、調査可能な箇所はカーソルが変化するので見落とすことはありません。
ゲーム進行に必要なメモ類もごく僅か、ヒントの大半は簡単な図形で掲示されるので直感的に謎解きが楽しめます。
物語の背景説明はほとんど無くプレイヤーの想像にまかせる感じで、語学力もほぼ必要ありません。さらに「Tested on Humans」の方は機械翻訳ながら日本語字幕もあります。
謎解きとしてはアイテムを探したり複雑なギミックはほとんど無し、ひたすらパズルを解いていくような形になります。
パズルの解き方や法則の説明は一切なし、解法は自分で考えなければなりません。しかしヒントは分かりやすく短く単純なパズルが多め、難度は低めです。
どちらの作品もグロ描写こそないもののどことなく不穏な雰囲気。
画面は大作ゲームに比べれば見劣りするものの十分綺麗で見やすく、操作も軽快。派手なエフェクトは一切ありませんが雰囲気は十分出てると思います。
各ゲームとも選択肢やストーリー分岐は一切なし、ボリュームは各々2時間程度。定価だとちょっと高すぎ、セール時などに買うといいと思います。
昔のFlash時代に流行った脱出ゲームが好きな人なら楽しめる佳作です。
↓Palindrome Syndrome: Escape Room
↓Tested on Humans: Escape Room
Rover Mechanic Simulator ― 2021年02月25日
こんばんは。
朝になると気温が中途半端に生暖く、おまけに窓の外で鳩が合唱中。
花粉も出てくるし、いよいよ春って感じですね。嫌な風物詩だw
気を取り直して、今日もゲームレビュー。
火星の基地で、ひたすら惑星探査機の修理をするシミュレータ。
登場するローバーは車両3種、ヘリコプター1種。実際に米NASAで製作されたローバーです。
修理に特化しているだけあってローバーの画像は精密そのもの、図鑑を見ているようで楽しいです。
ゲーム内容は工場でローバーを修理するのみ、他の要素は一切ありません。
故障箇所を調べボルトを外して分解、壊れたパーツを3Dプリンタで打ち出して交換、再度組み立て直すだけ。プラモデルを作るような感覚で作業はサクサクと進みます。
一台の修理に要する時間は20分前後、これを延々繰り返すだけ。
成功報酬や経験値による成長要素もありますが、10時間もたたず上限まで成長可能です。私はスキル全開放、(本編の)実績全取得に15時間程度かかりました。
操作性はかなり良好、難しい説明や知識なしに複雑なローバーが組み上がっていくのはなかなか爽快。
英語なので内容はわかりませんでしたがw、各部品の詳細な解説も表示されます。
しかしシミュレータとしては車種の少なさが致命的、すぐに飽きてしまいますね。
モデリングが大変なのはわかりますが、現在の3倍ぐらいの車種は必要だと思います。火星にこだわらず月面探査機とか、架空の機種が混ざっていても問題ないでしょうし。
あるいは、キャンペーンミッションや修理したローバーの操縦・展示ができるとか、自分好みの改造ができるとか。
DLCなんかで車種やゲームモードが大幅に増えれば嬉しいのですが。
ローバーの作り込みには感服、メカフェチでも大満足。
しかしゲームは明らかにボリューム不足。値段も安いので価格相応とも言えますが。
今後の展開に期待したいですね。
WHAT THE GOLF? ― 2021年02月21日
こんばんは。
ゴルフを知らない人が考えた、究極の?ゴルフゲーム。
「ゴルフ研究所」に点在する奇天烈なコースを攻略しながらゴルフの真髄を目指しましょうw
クラブを振ってカップを目指すところから宇宙にまで行ってしまう、何でもありのバカゲーです。
基本操作だけは普通のゴルフ、スイングの角度を強さを決めてボールを打つだけ。
しかし打ち出すものはボールだけとは限らず、ステージも普通のコースを飛び出し海や宇宙、果ては他のゲームの中にまで。非常識きわまりないシュールなステージの連続です。
画面も一般的な見下ろし型から横スクロール、FPS視点など様々。ローポリの単純なグラフィックですがバリエーション多彩で飽きません。
各ステージは短く小さめですがステージ数はかなり膨大。
各ホールの難度は3段階あり、中には異常にシビアなステージもあります。しかし一番簡単なステージだけ攻略すれば先に進めますので、エンディング到達は比較的楽です。
ステージの大半はパロディや一発ネタ、なかなか笑えます。一人で黙々とプレイするとストレス溜まったりするので、知り合いなんかと騒ぎながら遊ぶのが良さそう。
私がクリアにかかった時間は8時間ほど、実績は半分程度解除。
本編に加え追加のコースやデイリーミッション、マルチプレイや自作レベルのワークショップもあるので(ハマった人には)長く遊べること間違いなし。
ゲームの基礎部分はしっかり作られていますし、値段も安いので損することはないでしょう。一発ネタばかりのバカゲーですが、ゴルフ好きなら間違いなく楽しめるはずです。
The Room 4: Old Sins ― 2021年02月14日
こんばんは。
昨夜の地震は久々にびっくりですね。東京でこんなに揺れるのは10年ぶり。
さいわい家にも、部屋のガラクタにも被害はありませんでしたが。
気を取り直して、本日のゲームレビュー。
からくり箱を開けるパズルゲームの第4弾。
FPS視点で描かれるからくり細工を調べ、部屋に隠された様々な仕掛けを解き明かしていきます。
今作の舞台はドールハウス。模型の部屋に入り込み内部を調べながら、失踪した住人の遺した秘密を探ります。
スマホアプリから遅れること2年、やっとPCに登場。ゲーム内容はアプリと全く同じですがグラフィックは格段に向上しています。
ゲームシステムは従来のシリーズと同じ。移動や探索を全てマウスのみで行うポイント&クリック形式です。
隠された痕跡を発見できるレンズも健在。レンズを通して見えないシンボルを調べたり、オブジェクトの中に入り込んだします。
今作の舞台となるドールハウスにはいくつもの小部屋があり、レンズを介して部屋を移動しながら謎を解いていきます。
部屋数が多く前作に比べ調べる箇所は増えてますが、部屋間の移動はダイレクトでわかりやすく迷うことはありません。個々のパズルも過去作に比べやや簡単。
住人の遺した手記でストーリーが語られますが、残念ながら日本語はなし。読解に結構な英語力が必要かも。
ただし謎解きにテキストは一切必要ないので攻略に支障はありません。
前作のようなエンディングの分岐はなし、ややあっさりめな展開でゲームは終了します。ボリュームは多いものの、謎解きや展開はちょっと物足りない気もしますね。クリアにかかった時間は4時間ほどでした。
次々と変化するからくりは見てて楽しく、シリーズを重ねシステムも洗練されてるので完成度は高いです。パズルに関係ない細かな部分まで作り込まれてた画面も見事。
値段の割にボリュームも多め。難度は従来より若干低めですが簡単すぎることもなく、パズル好きなら間違いなく楽しめる傑作だと思います。
DREAMO ― 2021年02月08日
こんばんは。
ピークは超えてもまだ寒いというのに、もう花粉が出てきてるらしい。
私はまだ症状出てないけど、これから春が憂鬱ですね。鼻でるとマスクもしにくいし。
さて、本日のゲームレビュー。
事故により精神の世界へと閉じ込められた主人公。自身に何が起きたのか、そして元の世界へと帰ることはできるのか。
歯車のパズルと、ウォーキングシミュレータを融合したゲーム。
パズル部分は古典的な歯車パズルの変形。六面体のオブジェに歯車をはめこみ噛み合わせていきます。
六面体は回転可能で、軸は側面など六面全てに点在。
歯車のサイズや数は少なめですが、はめ込む軸は立方体の向き(天地)で移動したりスイッチで切り替え式などバリエーション多め。一見単純ながら、回転させる方向まで考慮する必要あり。かなりの試行錯誤が必要な高難度パズルです。
ウォーキングシムとしては今ひとつ。
FPS視点で、極端なローポリゴンで描かれた精神世界は奇抜でロケーション変化も多め、それなりに見ごたえがあります。
しかし展開は一本道、分岐や選択肢などは一切ありません。アクションや謎解き要素もなし、本当にただ歩いて眺めるだけです。
主人公と案内役である女性の会話はフルボイスで、メッセンジャーツールのような吹き出しで表示。少しずつ謎が明らかになるような展開ですが、あまりも文章量が多め。相当な英語力がないとついていけないですね。ちなみに、私は途中で話を追うのを諦めましたw
まあ絵だけでも何となく内容はつかめますし、雰囲気はなかなか良いと思います。
マップは狭めですが、精神世界の表現としてはまずまず。
パズルの数は少なめですが、クリアに時間がかかるのでボリューム不足は感じないでしょう。クリア後には個別にパズルだけ楽しむ追加ステージもあり。
私のプレイ時間は5時間ほど。最後のパズルが難しくてクリアできないので、未だにエンディングは見ていません。タイトルがマイナーすぎて攻略情報も少なめですし。
ウォーキングシミュレータとしては今一ですが雰囲気は良好。
パズルが好きならそれなりに楽しめる佳作だと思います。
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