ガンプラ:MG Hi-νガンダム Ver.Ka+HWS ― 2014年09月28日
こんばんは。
だいぶ涼しくなってきました。
朝晩の冷え込みでちょいと風邪気味。
さて、本日のガンプラ。
MG「Hi-νガンダム」Ver.Ka&プレバン限定「HWS拡張セット」です。
RX-93-ν2「Hi-νガンダム」
小説版「逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場、アムロの駆る主人公機。
「ベルトーチカ・チルドレン」は劇場版「逆襲のシャア」の初期シナリオを基にした富野由悠季氏の小説。大筋は劇場版と同じですが、登場人物やMSの設定は違いが多いです。
この「Hi-νガンダム」は、劇場版の「νガンダム」に当たる機体になります。
機体設定としては劇場版同様、アムロのニュータイプ能力を最大限に活かしつつ、白兵戦用MS「ガンダム」としての基礎を抑えた万能機。
ノーマルのνガンダムとの違いは、フィン・ファンネルの再充填が可能なファンネル・ラックを備えていること、機動力・火力が若干向上している点など。
νガンダムを試作型とするなら、Hi-νは完成型といった感じでしょうか。
キットはバンダイのMG、1/100スケール。
メカデザイナーカトキハジメ氏によるこだわりの徹底アレンジが施された「ver.Ka」シリーズです。
Hi-νのデザインは出渕裕氏ですが、もともと映像作品ではないため公式設定画稿は存在せず、オリジナルと言えるのは小説発表当時の挿絵1枚のみ。
その後何度かイラストやキット化されましたが、出るたびにデザイン・プロポーションが異なり、「正解」と言える画稿はないようです。MGでも2007年にキット化されましたが、その時のデザインはかなり細身でスマート、色は明るい水色基調でした。
今回のVer.Kaのデザインでは、小説版の挿絵に近いマッシブなプロポーションでキット化。ただし細部はカトキ氏ならではのリアル寄りアレンジになっています。
さらに今回のキット化にあたり、νガンダムのバリエーション装備HWS(へビーウェポンシステム)拡張セットが同時発売。
HWSは本来ノーマルのνガンダムに装着する追加装備ですが、カトキハジメ氏がHi-ν用にデザインをアレンジしています。
今回は本体とHWSを同時製作、素組パチ組で製作期間は6日。
パーツ点数が結構多く、ただ組むだけでも従来のMGより手間。さらにVer.Kaならではの全身のシール貼りに結構時間を取られました。
外観は小説版準拠、脚が太くどっしりした体型。ですが上半身は小顔でスマート、主人公機ならではの格好良さもきちんと出ています。
大きめのバックパックや武器類のため迫力も十分。本体の身長は少し大きめのMG程度ですが、バックパックを含めるとかなりの場所を取ります。
プロポーションは文句なく格好良いのですが、同スケールのノーマル「νガンダム」と並べると体型が大きく違い違和感があります。プロポーションとしてはどちらも正解ですが、イラストと映像の描き方の違いが出てしまいますね。
リアルさにこだわったVer.Kaシリーズなので、細部のディティールは文句なし。
さらに外装の各パーツはアンダーゲート処理されており、ランナーの切り出し跡がほとんど出ません。
パーツ分けも合理的、合わせ目もほとんど見えないので、無塗装でも安心の素晴らしい出来です。
(写真ではうまく出ませんが)成型色は白とやや濃い目の紫のツートン。珍しい色合いですが、なかなか落ち着いた風格のある感じです。
MGだけあって、本体の色分けは完璧。無塗装でも見栄えは文句なしです。
唯一の要塗装箇所は背中のフィン・ファンネル。ここはロボットには珍しいぼかし塗装のストライプですが、成型色は白一色。
ぼかしの再現には付属のデカールを貼るかエアブラシによる吹き付け塗装が必須ですが、私はどちらも出来ないのでwぼかし無し、境目くっきりの普通の筆塗りで済ませました。あまり格好良くはないですが、無塗装よりはマシになったと思います。
その他アレンジでシールドの縁を紫、膝や腰、HWSの一部を薄いグレーで塗装。
後は眼の縁取りやバーニア内部、腕のガトリング砲など細部を部分塗装で修正。
Ver.Ka特有の全身のマーキングには大量の水転写デカールが付属。
貼るのが面倒なので、付属のデカールは目立つ箇所だけを仕様。
残りの細かなマーキングは他のキットのシールやドライデカールを流用、お手軽に済ませました(それでもかなり時間かかりましたが)
関節は粘りのあるプラ素材とポリキャップの組み合わせ。
手脚の可動範囲は広いですが、大きめの武器やアーマーと干渉しやすく極端なポージングにはやや難あり。
重いバックパックを支えるためか、腰の可動範囲は最低限です。
関節保持力は高めですが、HWSの巨大な武器を支えるには力不足。HWSは大人しめのポーズでディスプレイしましょう。
背中のバックパックやファンネルラックの接続部はちょっと緩め、取り扱いに注意です。
接地性は高いですが、バックパックが重いため自立は無理。
なのでアムロのAマークを模した専用スタンドが付属。スタンドは台座を外し、支柱のみを支え棒として使うことも出来ます。
スタンドには自在に動くアームを接続、フィン・ファンネル分離状態も再現可能。
ファンネルを展開するととんでもなく場所を取りますw
眼は別売りのLEDユニットで発行可能。
手首は半組み立て済みで、指先全てが自在に可動するエモーション・マニピュレータSPを使用。表情付けは自在。
フィン・ファンネルは全て分離し、稼動状態への変形が可能。
背中のファンネルラックとスタビライザーはわずかに角度変更可能。
ファンネルの接続部は縦横に可動し、翼を広げるような演出ができます。
右腕にはガトリング砲、左腕とファンネルラック上部にはビームサーベルを収納。
肩、腰、脹脛の装甲の一部が可動し、隠しバーニアを展開可能。
本体に付属の武器はシールド、ビームライフル、ニュー・ハイパーバズーカ、サーベル6本。
バズーカは伸縮可能で、バックパックに取り付けも可能。
サーベルは6本ですがビーム刀身は2本分しか付属しません。
武器と手首の両方に接続ピンがあるので、武器はしっかり保持出来ます。
HWSは胸・腰・脹脛に取付ける追加装甲と、巨大なハイパー・メガライフル、ハイ・メガシールドの組み合わせ。
追加装甲は本体にしっかりフィットし、簡単にポロリすることはありません。本体のHWS接続部は普段は装甲内に隠れるよう工夫されています。
胸部装甲はカバーの展開が可能、内蔵ミサイル発射状態を再現。
腰アーマー裏側には折りたたみ式の隠し腕があり、先端にビームサーベルを装備可能。腰アーマーは本体との干渉が激しく、下半身のポージングはかなり制限されます。
脹脛アーマーは側面が大きく開き、内部の隠しバーニアを展開可能。
HWSにも本体と同じシールド、ビームライフル、ハイパーバズーカが付属。
ライフルは追加パーツを取り付けることで大型のハイパー・メガライフルに換装。
シールドは追加装甲を取り付けハイ・メガシールドに換装。シールド用追加装甲は側面を展開し、背中に取付けることでウェポンラックにもなります。
大きな武器は迫力ありますが非常に重く、肩関節が重量に負けるので派手なポージングは厳しいです。
本体の定価は7,000円。ノーマルνガンダムと同じ値段ですが、ボリュームがある分Hi-νの方がお得感があります。
問題はHWS拡張セット。これはバンダイ直営のネット販売「プレミアムバンダイ」限定商品で、事前予約が必要。
定価こそ2,800円と一見安価ですが、値引きは一切なし、さらに送料が別途かかるので実質3,500円以上。送料込みで3割4割引が当たり前の一般商品と比べるとかなり割高です。
値段の割にボリュームも少なく、予約受付期間は短め、さらに予約注文してから届くまで2ヶ月以上。実際の売値は本体とほぼ同じ、内容的には本体よりはるかに割高。
こういう商品は一般販売か、少々高くなっても本体に同梱して欲しかったですね。
以下、写真いろいろ。
正面。手脚が太く重量感あるプロポーション
背面。翼のようなフィン・ファンネルと長いプロペラントタンクが目を引く
ビームライフル。
ニュー・ハイパー・バズーカ。砲身は伸縮します
右腕にガトリング砲、左腕にビームサーベルを内蔵。
フィン・ファンネル展開。
青いビームサーベル。
ヘビーウェポンシステム装備。武器大きすぎ
ハイメガ・シールド。ぶっとい連装メガ粒子砲が目立つ
胸部ミサイル&隠し腕。
HWS第2形態。肩と脹脛の隠しバーニアを展開
第2形態、背面。背中のシールド&バズーカがすごい迫力。脹脛バーニアも展開
ハイパー・メガ・ライフルを構えて突撃。
胸部アップ。別売りのLEDユニットで瞳が発光
太くマッシブなプロポーションは(私のような)オールドファンには嬉しいところ。
バックパックや武器などごく一部に若干の強度不足を感じるものの、全体的なクオリティは文句なしの良キット。
Hi-νガンダムのキットの決定版と言ってもいいでしょう。
HWSが同梱されなかったのが唯一の不満点ですね。
以上、MG「Hi-νガンダム」Ver.Ka+「HWS拡張セット」でした。
ではまた。
ガンプラ:PG ガンダムMk-II ― 2014年09月17日
こんばんは。
ちょっと秋らしくなってきました。
まだ昼間は暑いですが、朝晩はだいぶ過ごしやすいです。
冷房も要らなくなって、プラモ作りも捗るわ。
さて、本日は大物ガンプラ。
パーフェクトグレード「ガンダムMk-II」です。
「機動戦士Zガンダム」前半の主人公機。
ティターンズのシンボルとして開発された、伝説の名機「ガンダム」の正当な後継機。
人間並みの動きを可能とする内骨格機構「ムーバブル・フレーム」を本格導入した初の第2世代MS。内部構造こそ画期的ですが、装甲材などは旧来のままで性能は目標に達せず、量産は見送られました。
物語冒頭の訓練中に墜落、挙句の果てに民間人カミーユに機体を奪われてしまいます。小競り合いの末、エゥーゴの機体としてアーガマに配備されることに。
その後、エゥーゴのエース機としてZ、ZZと2作品続けて活躍します。
キットはバンダイのPG、1/60スケール。
白いエゥーゴカラーと、黒いティターンズカラーの2種類がリリースされていますが、今回作ったのは黒い方です。友人から譲ってもらったので、頑張って作ってみました。
ついでに紹介する白い方は、だいぶ昔に作ったので仕上げが雑な上に汚れもひどいです。
キット紹介の前に、バンダイのガンプラのグレードについて説明。
バンダイのガンプラは、小さい方からHG<MG<PGとおおまかに3種に分かれます。
HG(ハイグレード)は1/144スケール。
大きさは10cm強、手の平サイズで値段もだいたい2,000円以下とお手頃。
毎月新製品が数種リリースされ、種類は最も多くコレクション性にも優れます。
外観は劇中のイメージを正確に再現。大まかな色分けはありますが、細部は省略されることも多いです。
ただし内部構造は再現されず、変形機構も差し替え式だったりと、あくまで外観だけを追求。ほとんどの関節が可動しますが、極端な可動や指先の可動はありません。
作りやすく、見た目も劇中に近い入門キットといった感じです。
MG(マスターグレード)は1/100スケール。
大きさは20cm前後、お値段は5,000円超も珍しくありません。
だいたい毎月1個程度リリース。ただし色変えキットなども多く、リリースは主人公機などに偏る傾向があります。
外観は劇中重視ですが、格好良さを追求し細部の機械的表現など「リアル寄り」なアレンジがされることも多いです。色分けもほぼ完璧。
内部は可動フレームの上に外装をかぶせる構造が主流。
劇中の変形機構は原則として完全再現。関節可動は全関節、可動範囲もかなり大きく極端なポージングも自在。指先の可動やコックピット開閉も再現されています。
パーツは細かく構造も複雑ですが、作り甲斐のある充実したキットです。
PG(パーフェクトグレード)は1/60スケール。
バンダイの持てる技術を結集したいわば「究極のガンプラ」
大きさは30cm以上、内部がぎっしり詰まっているので見た目以上に重量もあります。
お値段は1万~2万円と高価、リリースは数年に一度。
外観は劇中重視でアレンジは抑えめ。ただし中身は可動フレームを完全再現、フレーム自体も実際の機械のような意匠に凝ったもの。
色分けも完璧、内部のフレームまで色分けされる徹底ぶり。
もちろん指先まで全関節可動、可動範囲も非常に広いです。変形合体などのギミックも完全再現。
パーツ数も異常に多く、まるでパズルを組んでいるような気分になりますw
作りごたえ、完成度、ついでにお値段も最高峰のキットです。
その他にもいくつかグレードがありますが、主流はこの3つ。
今回紹介するキットは最高グレードPGの1つ、「ガンダムMk-II」です。
発売は2001年とかなり古めなので、若干設計に古臭さを感じる部分もありますが、全体的にはさすがPGと言うべき完成度です。
製作期間は1周間。もちろん素組パチ組。
部分塗装はほとんど必要なかったものの、とにかくパーツ数が多くただ組むだけでも時間がかかります。
外観はプロポーション、色分けともに完璧。
何しろ劇場版「新約Zガンダム」はこのキットをモデルに描画したそうですからw
外部だけでなく内部フレームも成型色で2色に色分け、関節部のシリンダーはメッキ処理、動力パイプ類は金属チェーンと、細部も隙はありません。
外装のエッジは丸く、モールド表現も抑えめですが、アンテナなど必要なところはシャープなのでダルさはありません。
本体の色分けはほぼ完璧ですが、肩のクリアパーツは透明なのでクリアグリーンに塗装。また、付属のバズーカのセンサー部、バルカンポッドの赤い丸部分は要塗装。
今回は武器など細部を部分塗装で修正しています。
関節はABS+ポリキャップ、一部ビス締め。
内部フレームは全身が厚めのABS製、塗装する方は要注意です。
強度確保のため、各パーツのハメ込みがキツ目の上、各部をビス締めで補強。間違ってパーツを組むと分解が困難なので、組み立ては慎重に。
可動範囲はかなり広く、関節強度も高め。大抵のポージングは自在です。
ただし各部が重いため、ポージングはゆっくり慎重に行いましょう。
このキットだけでなくPG共通の欠点として、意外と倒れやすい点があります。キットが非常に重いため、足首関節の強度が重量に耐えられないのです。
(関節強度も接地性も十分高いんですけどね)
このサイズのキットだと対応するスタンドもありません。長時間ポーズを保持する際は、何かで支えるなどの工夫が必要です。
PGならではのギミックとして、外装の各部を点検ハッチのように展開することができます。さらに外装を取り外し、内部フレームを楽しむことも出来ます。
関節の動きに連動して各部シリンダーやジョイントが可動するのが面白いです。
外装の可動部にはポリキャップが使用されているので開閉は自在。
手首は半組み立て式の各指をはめていく方式。指先まで全関節可動、自在な表情がつけられます。
武器の保持はダボ穴と可動式のピンでがっちり固定されます。
眼と額、さらにコックピット内部がLEDで発光。
付属の武器はシールド、ビームライフル、ハイパーバズーカ、バルカンポッド、ビームサーベル2本。
シールドは伸縮機構がありますが、腕との接続部が大きすぎてちょっと格好悪いです。
なので少し改造、伸縮機構を省略するかわりに厚みを大幅に減らしました。
写真では白カラーがキット標準のシールド、黒カラーは改造したシールドです。シールド接続部がだいぶスッキリしたのがわかるでしょうか。
ライフル、バズーカはグリップやセンサーなど各部が可動、カートリッジも取り外せます。
バズーカは腰後ろに、ライフルとバズーカのマガジンは腰の脇に、ライフルのカートリッジはシールド裏にマウント可能です。
ヘッドホン型のバルカンポッドは左右のジョイントがグネグネと可動。
以下、写真いろいろ。
正面から。ティターンズカラーの「黒いガンダム」
背面。バックパックや膝裏の動力パイプは金属チェーン。
ハッチオープン。主人公らしい、白いエゥーゴカラーです。
中の人。各関節にシリンダーやパイプなどがぎっしり。
ビームライフル。肩関節は少し引き出せます。頭にはバルカンポッド。
ビームライフル&シールド。シールド裏面はスッキリ。
ハイパーバズーカ。無改造のシールドは、接続部が分厚いです。
ビームサーベル。刀身はかなり長め。
腰に武器をマウント。
白&黒、カラー比較。
大きさ比較。左からHG<MG<PGです。
LED点灯。わかりにくいですが、コックピット内部も光ります。
迫力の立ち姿。
古いキットですが、完成度や内部構造はさすが最高グレードと納得の内容。
意外と細かなパーツが多く、個々のパーツだけ見てもどこの部品だか見当もつかないパズル状態。十分すぎる組応えです。
作業量が膨大で疲れますが、完成の充足感も高い大物キットです。
以上、PG「ガンダムMk-II」でした。
ではまた。
プラモ:ZOE「アヌビス」 ― 2014年09月05日
こんばんは。
すこし涼しくなってきましたね。
おかげで寝苦しさもなくなりました。このまま秋になってくれないかのう。
さて、本日のプラモ。
PS2のゲーム「ZOE」より「アヌビス」です。
PS2のロボットシューティングアクション「ANUBIS ZONE OF ENDERS」などに登場するオービタルフレーム。
ゲームのラスボス的存在で、他のオービタルフレームとは一線を画する超高性能機。シリーズの主人公機「ジェフティ」と同時に開発された、兄弟機に当たります。
まあ私はゲームを見たことすら無いので、詳しいことはわかりませんがw
キットはコトブキヤ製、ノンスケール。大きさはガンプラのMGシリーズと同じぐらい。
素組パチ組で製作期間は5日。
名前通り、エジプト神話の人身犬面の冥府の神をモチーフとしたデザイン。彫刻のような流麗なボディラインと、6枚の大きな翼が目を引くプロポーション。
イラスト等によく似ており、外見は文句なしの出来だと思います。
全身のモールドなど細部もシャープ。
組み立てはハメ込み式。ただし細かなパーツが多いので、接着剤も用意したほうがいいでしょう。
このキットに限らず、コトブキヤの最近のキットはパーツの精度がかなり高め。個々のパーツがカッチリとハマり、組んでて気持ちいいです。
挟み込みのため合わせ目が出る箇所は多いのですが、合わせ目消しなど特に処理しなくても隙間があまり目立たちません。
成型色は黒・茶・白・金の4色。
フレーム部分はパール仕上げ。光沢はあるものの光を反射しないので、金色というより薄茶色って感じです。
色分けはほぼ完璧。要塗装箇所は肩アーマーと脹脛ダクトの金色部分、腕のフィンの黒部分になります。
全身に走る赤いエナジーラインはモールドで再現。
このラインは墨入れと同じ要領で赤い塗料を流し込みました。モールドは深めで作業自体は難しくはないですが、何しろ作業箇所が膨大。
今回の製作期間のうち、半分程度はエナジーラインの処理にかかった時間です。
発行状態を再現しないのなら塗装は不要ですが、赤く光ったラインで見た目はだいぶ変わります。手間をかけても塗装する価値はあると思います。
関節はABS+ポリキャップ。
多重関節や引き出し機構などが多用され可動箇所はかなり多いですが、干渉も多いため可動範囲は標準程度。極端なポーズでなければ問題無いと思います。
関節保持力は標準的、ポージングの維持は問題なし。
ただし肩や股間など一部にポロリしやすい箇所あり。可動の際は慎重に。
デザイン的に自立はできないので、ロゴ入りの専用スタンドが付属。
スタンドのアームはクリック入りで角度が自在に変更可能、なかなか使いやすいです。
ですがスタンドと本体の接続がゆるめ、機体姿勢の保持にはやや問題あり。
足先には着陸装置の展開ギミックがありますが、これを使っても自立は無理ですw
背部の6枚の翼は本体とは独立したデザイン。
翼は専用スタンドで支えることになります。
翼は引き出し式で大きく展開。透明パーツのスタンド接続部は差し替え式で角度変更可能、翼を大きく広げた状態でディスプレイ出来ます。
翼を広げるとかなりの迫力、場所も結構取りますw
専用スタンド接続部は円周上に本体を囲むような半円型と、横一列に平行に並んだ直線型の2種が付属。
身長より長い尻尾はワイヤ入りのケーブル。形状は自在に変更出来ます。
ただし尻尾の付け根はポロリしやすくイライラします。瞬間接着剤などで固定したほうが良いかも。
付属の武器は長槍「ウエスロッド」のみ。
指のないデザインなので、ロッドは透明なジョイントパーツを介して接続。ロッドをしっかり保持でき、ある程度の角度変更も可能です。
組み立てミスで透明パーツを破損したので、適当な余りパーツでジョイントを自作。ちょっと見た目が悪くなってしまいました。
以下、写真いろいろ。
本体、正面より。彫像のようにも見える独特のボディライン。
本体背面。尻尾はケーブル製。
翼をたたんだ状態。
翼を展開。
翼を後ろから。横だけでなく後ろにも場所を取ります。
翼を直線上に並べ飛行。股間のトンガリはコックピットです。
長槍ウエスロッド。
腕を上げる。肩アーマーが干渉するので動かしにくい。
爪先の着陸装置を展開。膝は逆関節です。
頭部アップ。全身に赤いエナジーラインが走ります。
外見はほぼ完璧、パーツ分けやなどにも工夫が感じられます。
クオリティとしては一昔前のMG程度。バンダイ以外のメーカーでこれだけの完成度を持つキットは珍しいと思います。
しかし関節部など一部に詰めの甘い部分もあり。惜しいです。
ボリュームを考えれば値段は現在のMGより安いくらい、なかなかの佳作だと思います。
以上、「アヌビス」でした。
ではまた。
プラモ:バーチャロン「フェイ・イェン」 ― 2014年08月29日
こんばんは。
先日病院に言ったら、予約をン時間超過まで待たされた挙句「担当医師は都合で帰りました」とか言われました。
ふざけた対応してるじゃないか、某有名大学病院。
おかげで1日無駄に潰れましたよ。
さて気を取り直して、本日のプラモ。
バーチャロンより「フェイ・イェン」です。
TH-14B/C+「フェイ・イェン」with BH/PH+“フェティッシュ”
Xbox360のロボ対戦ゲーム「バーチャロン・フォース」に登場する、女性形バーチャロイド。名前が長いですねw
ウェイトレス風なカラーリングが際立つ萌えロボです。
ここまでやると戦闘兵器には見えませんね。どこに向かってるんだバーチャロンw
私はこのゲームは見たことすら無いので、詳しいことは不明です。
キットはハセガワ製、1/100スケール。
大きさはガンプラのHGシリーズと同じぐらい、お手頃サイズです。
部分塗装の素組パチ組で製作期間は5日。
ぱっと見、ハセガワ開発陣の異様なこだわりが感じられる内容。
なんと5色+クリアパーツの多彩な成型色、全身の鮮やかなストライプや模様を再現する膨大なデカール。
さらにバスト、ヒップのサイズを4つのサイズから選択可能。
ナイスバディな巨乳ちゃんからロリ貧乳まで、好みの体型で組むことが出来ます。
説明書のインストは細かな文字でびっしりと、機体解説そっちのけで胸や尻についての考察を熱く語った文章。おバカもここに極まれり(褒め言葉)
しかし実際組んでみたら、褒められる部分があまり見当たらない微妙な出来のキットでした。
プロポーションは箱絵によく似ていると思います。
細身な女性的体型、ひらひらのウェイトレス風なディティール、そして選択式バストのエロい形状wなど、よく再現されています。
今回はバスト、ヒップとも一番大きなサイズで組んでいます。
しかし成型色では全身のストライプなど複雑な色分けが再現できず、無塗装ではとても見られません。
ストライプや模様は水転写式デカールが付属。
この大量のデカールを、上半身にほぼ隙間なく敷き詰めるように貼り付ける必要があります。
かなり骨の折れる作業、覚悟が必要ですねw
私の技術では貼り付けはとても無理なので、部分塗装で再現することにしました。
ストライプ部分はマスキングテープをチマチマと貼り付け、耳や武器の模様は筆塗りによる手描き。
製作期間の大半はこの塗り分け作業。細かくて気が滅入りましたw
これだけ苦労したにもかかわらず、塗装のはみ出しなどが多くて微妙な仕上がり。こいつは素人には似が勝ち過ぎます。
模様やストライプ以外にも、成型色で再現できない塗り分け箇所は多数。全パーツの2/3程度は部分塗装しています。
個々のパーツの精度は今一。
基本的に組み立ては要接着ですが、微妙なパーツのずれはもちろん、ポロリしたりきつくてハマらなかったりと組み立ても一苦労。
武器と手首が一体成型だったり、せっかくの成型色がまるで活かされていないパーツ分けとかも多いです。そのくせ細かいパーツも多いし。
ちなみにランナーと成型色の都合で、大量の余剰パーツが出ます。
関節はポリキャップ。
関節可動範囲は狭め。大胆なポージングはほぼ不可能です。
肘は90度程度、肩は水平まで持ち上がらない。腰はまわらず、股関節はほんのわずか動く程度、足首はほぼ固定。
そもそも各部の干渉を一切考慮していないような関節構造、プロポーションのみを重視したということでしょうか。
関節強度はゆるめ、ポージングの保持はかなり厳しいです。
関節のパーツは細い部分も多いので、取り扱いは慎重に。
足首が動かないので自立性は低め。
スタンドを固定できるギミックがないので、別途用意する場合は胴体を挟みこむようなフィギュア用スタンドがいいと思います。
頭部センサーと腰のリボンはクリアパーツ。
頭のお下げは短めの「ブルーハート」と、長めの「パニックハート」の選択式。お下げはボールジョイントですが、接続がユルユルなので補強が必要かも。
頭頂部のカチューシャは、角のある「指揮官機」とひらひらの「通常機」仕様の選択式。
付属の武器は「ブルーハート」用の大剣と、「パニックハート」用の弓が付属。
弓は差し替え式で剣に変形可能。
武器は左手首と一体成型。おかげでポロリはないですが、取り回しはかなり制限されます。
右手首は握り拳、平手、指差し手の3種が付属。
左手首は一体成型の武器持ち手のみ、武器を持たない手首が一切付属しないのが残念なところ。
余剰パーツがでるくせに、左手首は無いとかちょっと意味不明ですね。
以下、写真いろいろ。
正面。ウェイトレス風衣装がまぶしい。胸は巨乳サイズw
背面。腰のリボンは推進器らしいです。
ブルーハートの頭飾りに、パニックハートの剣
剣は弓に変形します。
パニックハートの頭飾りに、ブルーハートの大剣。
剣や頭飾りの模様は気合で手描き。
指揮官機用カチューシャと、パニックハートのお下げ。
一般機用カチューシャと、ブルーハートのお下げ。
禁断のおパン2。純白です。
お座り。可動範囲が狭くて、ポージングは一苦労
プロポーションこそ良いものの、内容はちょっとがっかりな出来。
設計者のこだわりに技術が追いついていない感じです。もう少し頑張れ>ハセガワ
綺麗に組むには技術と根気が必須の、上級者向けキットです。
以上、「フェイ・イェン」でした。
ではまた。
ガンプラ:MG ∀ガンダム ― 2014年08月22日
こんばんは。
猛暑はもう終わりだ、とか天気予報で言ってる割にはクソ暑いです。
日中ちょっと歩けば汗ダラダラ。おまけに蚊にも喰われるし。
早く秋になってほしいです。
さて、今日もガンプラネタ。
「∀ガンダム」です。
WD-M01(System-∀99)「∀ガンダム」
TVアニメ「∀ガンダム」の主人公機。
ナノテクノロジーなど数々の超技術の塊、まさしく最強の「ガンダム」。
かつて地球の文明を崩壊させた「黒歴史」をもたらした機体です。
ガンダムシリーズには珍しく、最後まで「最強」の主人公機として活躍しました。
私は番組を見てないので、詳しいことはわかりませんがw
キットはバンダイのMG、1/100スケール。
発売は2007年、MGシリーズ通算100体目となる記念すべきキットです。
素組パチ組で製作期間は4日。
巨匠シド・ミードがデザインした、優美な曲線のプロポーションを完全再現。
特徴的な全身のモールドも正確に再現され、ロボットというよりSF映画の宇宙船のような雰囲気。
はっきり言って「ガンダム」には見えませんが、このデザインセンスはさすがですね。
MGらしく色分けもほぼ完璧。
色が足りないのは太腿の赤い点、コックピット内部ぐらい。無視してもまるで問題にならないレベルです。
墨入れをしっかりやれば、見た目は文句なしでしょう。
ただ、オリジナルのカラーはどうも玩具っぽくて好きになれない。
(番組を通して見た人は違和感ないかもしれませんが)
そこで「ホワイトドール」の愛称にちなみ、「白」を強調するべく機体色を変更。
腰や肩の赤・黄の部分をガルグレーに塗装。また顔や足の赤い部分はブルーに塗装し、白い石像のような雰囲気を強調してみました。
ちょっと地味目な感じですが、玩具っぽさはだいぶ減ったと思います。
前に作った「ターンX」と並べても違和感少ないですし。
その他、目の周りのホワイト、額のマークのグリーン、コックピット内部のパイロットなど細部を修正。
関節はABS製、可動範囲は広く保持力も問題なし。
脚は膝・足首に加え脛にも関節があり、足を伸ばした時の曲線が綺麗に再現できます。
接地性は標準的、極端なポーズでなければ安定性は高いです。
大きな肩アーマーは回転できないかわりに各部が開閉、腕を上げたポージングでも肩のラインが崩れません。
胸のハッチは個別に開閉、ミサイル発射シーンを再現可能。
胸部は空洞になっており、ミサイルベイを取り外せば核弾頭や「牛」を運んだ貨物スペースになります。
背中は「月光蝶」のナノマシン散布用のハッチが開閉。
腰のコアファイターは取り外し可能、翼やコックピットが回転させ飛行状態を再現できます。
付属の武器はビームライフル、シールド、ビームサーベル2本、ガンダムハンマー。
ハンマー意外の武器は背中にマウント可能。
ライフルは伸縮し最大出力モードへの変形が可能。
手首は可動指と平手の2種が付属。
可動指には武器を固定するダボがありますが、保持力は微妙でちょっとポロリしやすいです。
以下、写真など。
正面。フル装備
背面。複雑なモールドや脚の造形がSFっぽい
横から。脛の関節のおかげでかなりの美脚
ビームライフル&シールド。一部塗装しています
ビームライフル最大出力モード。
ビームサーベル。細い刀身が特徴
ガンダムハンマー。
ミサイル発射。胸のハッチはポロリしやすいです
ミサイルを取り外し、牛を運搬。ちょっと見にくいけど、牛も塗装してますw
背部のナノマシン散布口。
コアファイター分離。
頭部アップ。肩アーマーの可動にも注目
ターンXと決戦。
オールレンジ攻撃に翻弄される∀。
弱点の見当たらない、MG100体目にふさわしい完成度のキット。
∀のファンなら間違いなく買いでしょう。
できれば、月光蝶を再現するパーツなんかも付けて欲しかったですね。
以上、MG「∀ガンダム」でした。
ではまた。
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