Magrunner: Dark Pulse2013年07月07日

こんばんは。

今日はゲームネタ。
大作ってほどでもないけど久々にゲームらしいゲームをクリアしたので。
パズルアクション「Magrunner: Dark Pulse」です。
Magrunner: Dark Pulse

「磁力」によってオブジェクトを操作する、FPS視点のパズルゲーム。

使える磁力の種類は赤・緑の2種。同じ色どうしの磁力は引き合い、違う色は反発します(普通の磁石とは逆なので最初ちょっと混乱しました)。
右腕の銃?でキューブやプラットフォームを撃つことで磁力をまとわせ、物体を引きあわせたり反発させたりしながら進行ルートを切り拓きます。
例えば、磁気の反発力を利用してハイジャンプしたり、移動プラットフォームを磁力で引き寄せたり、手の届かない高所にあるキューブを引き寄せて取るとか。

幾何学的なトレーニングルームや放棄された工場など、一見してパズルアクションの名作「Portal」を彷彿とさせます。

実際、ゲーム内容は残念ながらPortalの二番煎じの域を出ません。

広めのステージが多い割に、動かせるオブジェクトは少なめ。理詰めで正確な手順でオブジェクトを操作します。いたずらにオブジェクトを操作しても偶然でクリアできることはまずないので、試行錯誤を繰り返しながら正解を見つける必要があります。
操作できるオブジェクトが遠方や壁の裏など死角に隠されていることもあり、ステージを注意深く観察しなければなりません。
また、シビアな操作や難しいアクションを要求される場面はほとんどありませんが、微調整を繰り返すような面倒な箇所は時々出てきます。

物理エンジンはそれなりに良くできていて、きちんと操作していれば予想通りの位置にオブジェクトが動きます。スタックしたり制御不能の事態に陥ることはありません。

セーブはチェックポイント方式のオートセーブ。ステージ途中でも難所をクリアすればセーブされるなど感覚は短めでゲームの中断・再開も容易です。ごくまれに致命的なタイミングでセーブされてしまってハマリになったりしますが、いつでもステージ開始時からやり直しできるので問題ありません。
解法さえ知っていればどのステージも数分でクリア出来ますし。

Portalと比べてしまうと、ステージの解法が1つしかない場面がほとんど、自由度は少なく総じて難易度は高め。
試行錯誤を繰り返すので、初見では1ステージ進むのに30分以上かかることもザラ。
ステージ間にキャラクターとの会話やちょっとしたサプライズな演出はあるものの、Portalのような引き込まれるような演出がないので没入感も今ひとつ、何ステージかやると疲れが出ますね。

終盤にはクリーチャーの襲撃もあり、逃げながら罠に誘導する緊迫感のあるステージも出てきます。が、ゲームの大半は時間制限の一切ないゆっくりした展開。じっくりと解法を考えられます。その分脳みそ煮詰まって疲れますがw

画質は標準といったところ、眼を見張るような鮮烈さはありませんが粗もないですし、色使いも見やすく動作も軽いです。
ただし敵クリーチャーの動きは今一。棒立ちで歩いてくるようであまり怖さが感じられません。ダメージ表現や効果音も抑え目で迫力に欠けますね。

ストーリーもゲームの特徴の一つ。
クトゥルフ神話を題材にしたゲームは過去に幾つもありますが、パズルアクションでクトゥルフをメインにしたゲームは相当珍しいと思われます。
最初はただのトレーニングとして迷宮に挑む主人公ですが、進むにつれ徐々におかしな現象や登場人物の意味深な発言が出てくるようになります。そして悲鳴とともに出現する謎のクリーチャー、崩壊するトレーニング場..最後には宇宙の深淵へと突き進むことになります。

主人公の名前はDax Ward、ラブクラフトの創作したC.デクスター・ワードを連想させます。襲い来るのはクトゥルフ神話ではお馴染みのクリーチャーですし、謎めいた呪文や異次元っぽい奇妙な遺跡などなかなか雰囲気もよく出ています。
しかしながらこれらの演出はあくまで味付け程度、残虐表現や定番の触手ウネウネなど不気味なシーンはほとんどありません。話もあってないようなもの、宇宙的恐怖とかどんでん返しなオチどありません。
ついでに言うと、トレイラーにあるような主人公の格好いいアクションもゲーム中には出て来ませんw

あくまでゲームの肝はパズル、ホラーみたいな恐怖感を期待すると肩透かしを食います。

初回クリアまでの時間は十数時間でした。試行錯誤の時間が相当に長いので、解法を知れば数時間でクリアできると思います。ボリューム的には初代PortalとPortal2の中間といったところでしょうか。
追加のボーナスマップとかMODとかのサポートはないようですし、リプレイ性はあまりないですね。DLCとかで追加ステージが出れば面白いのですが、ゲーム自体があまり話題になってないので期待薄ですね。

難しいアクションもなく、試行錯誤しながらじっくり考えればクリアできるなど、パズルとしてはそこそこの出来。
Portalになりきれなかった佳作といったところでしょう。

$20の価格設定は微妙なところですが、パズル好きなら損はないと思います。
(人気無いから少し待てば安くセールされそうですがw)

スクリーンショットとか色々。
Magrunner: Dark Pulse
導入部は近未来的なトレーニング場
Magrunner: Dark Pulse
立体的なステージ。
Magrunner: Dark Pulse
崩壊したトレーニング場。プラットフォームを誘導し亀裂を越える
Magrunner: Dark Pulse
オブジェクトが少ないがゆえに、操作手順が重要となる連続プラットフォーム。
Magrunner: Dark Pulse
空間を超え宇宙の深淵へ。遠くに侵食されつつある地球が見えます。
Magrunner: Dark Pulse
個性的で怪しげな登場人物たち
Magrunner: Dark Pulse
インスマスの襲撃
Magrunner: Dark Pulse
黒い仔山羊
Magrunner: Dark Pulse
深淵より覗きこむ大いなるクトゥルフ。

以上、Magrunner: Dark Pulse感想でした。
ではまた

Steamトレーディングカード2013年07月08日

こんばんは。

Steamでトレーディングカードなるサービスが始まりました。

何だか公式サイトの説明を読んでも中身がよくわかりませんねw
私も内容がいまいちわからず、ベータの頃はスルーしてたのですが。
最近一部でちょっと話題になってたので、どういうものかたしかめてみました。

要点をまとめると

・対象のゲームをプレイしていると自動的にトレーディングカードがもらえる
・カード自体は収集専用のコレクターグッズ。カードゲームが遊べるわけではない。
・カードをコンプリートすると経験値やバッジに交換できる。
・カード自体は交換も可能だが、マーケットに出品することでSteamクレジットに換金できる。


カードの入手方法は対象のゲームをプレイするだけ。
現在の対象ゲームは十数種。メジャーなタイトルではHalf-Life2、Portal2、Borderland2、SeriousSam3など。
ゲームをプレイしていれば、1時間に2~3枚程度のカードが自動で入手出来ます。実際に遊ぶ必要はなく、ゲームを起動したら放置したままでも(あるいは最小化して別のことをしていても)入手可能。

Steamトレーディングカード
ユーザ名>バッジで対応ゲームと所持数が確認可能
Steamトレーディングカード
カードの詳細。大半はイラストだけで、見ても楽しいものではないw

各ゲームにつき8種前後のカードがあるようですが、ゲームプレイで入手できるのは半数程度。同じカードが重複して出る場合も多いです。
残りのカードはフレンド登録したSteamユーザとトレードするか、マーケットなどで実際に代金を払って購入します。

1つのゲームのカードを全種集めると、バッジに交換出来ます。これによって経験値が増え、Steamレベルが上がります。
レベルが上がると実際にゲーム購入に使用出来るクーポンがもらえたり、ゲーム内で使えるアイテムがもらえたりするそうです。
カードがより出やすくなったりする効果もあるとか。
ちなみに私のSteamレベルは10です。


そして最も重要なポイントは、カードを売ってSteamクレジットに交換できること。
モノにもよりますが、一枚あたり$0.2から$1.5ぐらいで売却できます。
(私は入手したことはありませんが)中には枚$10以上で売れる特別レアなFoilカードとかもあります。
売値はこちらの自由に設定出来ますが、もちろん高すぎては誰も買ってくれません。売却画面で売値の目安が表示されるので、それに合わせれば売れ残ることはないでしょう。
出したカードは数時間もしないうちに売れ、手持ちのクレジットに加算されます。

Steamトレーディングカード
入手したカードはユーザ>インベントリにストックされ、トレードや売却が可能
Steamトレーディングカード
売却画面。グラフで平均売値が表示される

ちなみに私はここ1週間で$20程度の売上がありました。
最新作でなければ普通にゲームが買える金額、これはばかになりません。

カードのコンプリートを目指す人は別ですが、特にカードに興味がなければ片手間にゲームを起動してカードをゲット、売り飛ばして小遣い稼ぎがおすすめ。
セールやIndieサイトで無駄に集めた積みゲーも、少しは役に立つというものです。

ではまた

プラモ:マクロス「VF-1S バルキリー」2013年07月16日

こんばんは。
またもプラモデル、今日は懐かしのマクロスから初代「バルキリー」です。

VF-1S バルキリー
1/72スケール、バンダイのプラモデル。
キット名は「VF-1A/Sバルキリー 一条輝機」。
劇場版マクロスの主人公機、赤と黒のラインのバルキリーです。
頭が2種類入っているので、映画序盤の量産機VF-1Aと、終盤の隊長機VF-1Sの両方を再現できます。
さらに劇場版のストライクバルキリーを再現できる「ストライクパーツセット」も同時発売。

このキットはバルキリーをデザインした河森氏が自ら監修し、バンダイがガンプラで培った最新技術を導入して作られたバルキリーの決定版、とのこと。
初代バルキリーには相当な思い入れもあり、かなり期待していたキットなのですが..

今回も組立は素組パチ組、一部部分塗装。
細かなパーツが多かったので時間がかかり、製作期間は6日。

VF-1S バルキリー
プロポーションは、ファイター形態はほぼ完璧。現用航空機のようなラインが見事に再現されています。
1/72スケールだとガンプラのMGぐらいの大きさ、約20cm程度。ロボットものにしては大きい方ですが、航空機モデルと考えると小さめかも。
複雑な機構を持つ機首から胴体が一枚板のようにカチッとつながり、手足が胴体にぴったりとロックされます。
ただ垂直尾翼根本のバックパック部分だけはロック機構がないのでちょっとパカパカします。
着陸脚は劇中同様機首と脚部に収納、展開できます。
ガンポッドは専用の取り付けパーツを介して腕に接続、各種ミサイル(ストライクパーツセットに付属)も主翼下に取り付け可能。
ファイター形態は見た目の破綻が無く、ロック機構もしっかりして安定性も高いです。

VF-1S バルキリー
手足を展開し、垂直尾翼をたためばガウォーク形態になります。
脚は膝と足首が伸び、可動範囲が広がります。
膝は逆関節の鳥足を再現出来ますが、太もも付け根の可動範囲が狭く横方向への回転などもできないため、棒立ちのようなポーズしか出来ません。
腕の可動範囲は標準的ですが、手首の出来は最低。
可動指がすぐにポロリと外れてしまい表情をつけるどころか、武器を保持するのも大変。可動指の他には平手がついてきますが、武器保持用の握り拳も別パーツにしてほしかったところです。

VF-1S バルキリー
バトロイド形態は問題だらけ。
胴体の変形機構は、河森氏が監修しただけのことはあり、過去のバルキリーのキットでは最も設定に近いと言えるでしょう。なかなか説得力のある可動を見せますが..
ロック機構がないため、まるで安定しません。
前後の胴体はグニャグニャですぐに開いてしまうし、首はあらぬ方向を向いてしまう。
バックパックは固定されないので自重でだらしなくぶら下がり、バックパック下の整流板はすぐに取れてしまいます。
脚は胴体から腰(機首)へとアームで運ばれます。設定通りではありますが結局は差し替え変形。
脚付け根のジョイントは機首裏側に取り付けるのですが、ジョイントのロック機構が弱くすぐに外れます。ポージングどころか、ただ立たせるだけでも至難の業。
下半身の可動範囲はごく狭く、足首の接地性も悪いため派手なアクションポーズは無理っぽいです。スタンドを使おうとすると胴体が歪んでしまうし。
プロポーションは肩が小さすぎ、頭は大きすぎでちょっと貧弱。ファイターのプロポーションを優先するとどうしてもアンバランスになってしまいますね。

色分けは頭部のレーザー機銃以外はほぼ完璧。
全身の派手なラインやマーキングはシールで再現できます。シールの面積が大きいので貼り付けはちょっと神経使いますねw
今回は頭部レーザー、垂直尾翼、カメラや膝・肩など各部センサー類を部分塗装しています。また、パイロットも適当に塗装してみました。

別売りのストライクパーツセットは、背中、腕、脚に取付ける増加ブースターと翼下のミサイルのセット。
腕と脚の増加パーツは本体にぴったりフィットし外れにくいですが、背中のブースターはすぐにポロリします。
そもそもブースターの接続ジョイントは垂直尾翼のヒンジの隙間に差しこむだけ、どう考えても強度不足。おまけに重量があるのでバトロイド形態では後ろに垂れ下がりますし、重心が偏るので直立も難しくなります。
増加パーツ自体のディティールは細部までよくできています。砲塔部はもちろん可動。
背中のブースターはミサイルポッドとレーザー砲が1門ずつしかないので、レーザー砲塔のない一般用のスーパーバルキリーは再現出来ません。
翼下に搭載可能なミサイルは3種26発と大量についてきますので、自由な組み合わせが楽しめます。

写真も色々。
VF-1S バルキリー
ファイター下面。手足が綺麗にまとまります。
VF-1S バルキリー
ファイター後ろから。見えないですが、脚の中のノズルも一応再現されてます。
VF-1S バルキリー
着陸脚。
VF-1S バルキリー
ストライクバルキリー、バトロイド形態。背中が重みで垂れ下がってます
VF-1S バルキリー
ストライクガウォーク。脚があまり曲がらず今一かっこわるい
VF-1S バルキリー
ストライクファイター。翼下に反応弾とミサイルポッド、背中にレーザー砲塔。
VF-1S バルキリー
ストライクファイター後ろより。ブースターがなかなかの迫力です。

とにかく強度不足で不安定さが目立つキット。今回の撮影も、ただ立ちポーズを取らせるだけでも部品がポロリしたり体制が崩れたりとえらく手間がかかりました。
期待が大きかっただけに、がっかり感が強い内容です。
価格も高く(本体4,500円+ストライクパーツ2,000円)、細部のディティールが凝っているだけにより残念。
設定通りのギミックでなくても構わないので、もっと強度と見た目を重視して欲しかったところです。

以上、VF-1S「バルキリー」でした。
ではまた

ガンプラ:HGUC ガザC2013年07月19日

こんばんは。
懲りずにガンプラ、AMX-003「ガザC」です。

ガザC
Zガンダムに登場するアクシズの量産機。
見せ場らしい見せ場もなく、シャアの百式にまとめて撃墜されたりともっぱらやられ役に徹した機体ですw

棒に手足をつけただけの、独特の貧相なデザイン。MA形態はまさに作業機って感じ。
派手派手なガンダムなどに比べ、いかにも実用本位でかえってリアルな気もします。

キットはバンダイのHGUC、1/144スケール。
2006年のZガンダム劇場に合わせ発売されたちょっと古いキットですが、生産数が少なかったのか(人気があるのか?)品薄でなかなか入手出来ませんでした。

素組パチ組で製作期間は3日。
プロポーションは腰の細い貧弱な体型ですが、ややアレンジされ劇中よりは強そうです。
もっと手足をひょろ長くして弱そうな感じを強調して欲しかったw

手足の可動範囲は標準的ですが、可変機構の都合で腰や首は一切動きません。
各部の動力パイプは柔らかいゴム製、可動を妨げることはありません。ただし外れやすいのでポージングは慎重に。
武器ナックルバスターは設定通り胸に直結。取り付け角度は変更できるものの取り回しが悪く、銃を構えたアクションポーズは限定されます。
MA形態ではマニピュレータとなる足は爪先まで可動。足首の可動範囲も広いので接地性も高く、ガウォーク型の中間形態でも安定して立たせることができます。

ガザC
可変機構は、手首を差し替える以外は完全変形。
胸部の回転、背中の機首と胴体が一体化するギミックなどよく出来ています。強度も高く、MS/MAどちらの形態でも安定します。
付属の専用スタンドは両形態で使用可能、さらにもう1機のMSを同時に飾ることもできる親切設計。

色分けは一見問題ないですが、脇・足首など目立たない部分で不足があります。
今回は脇と足首のピンク、機首横のパープルを部分塗装。その他バーニア内部や関節部など細部を修正しています。
HGUCにしては珍しく、機体番号とジオン紋章のマーキングシールが付属します。バインダーなどに貼るのですが、曲面がきつくうまく貼れなかったので剥がしました。

お値段は1,500円、スタンドまでついているので充実の内容。キットの出来はかなり良く、完成後も動かしてて楽しいです。
こんなやれらメカに思いれのある人はいないでしょうがw、作って損のない良作だと思います。

写真いろいろ。
ガザC
背面。
ガザC
主武装ナックルバスターは胸にくっついてます
ガザC
サーベル。劇中では多分使用していないw
ガザC
頭部アップ。貧弱な腰がよくわかります
ガザC
MA形態に変形。
ガザC
MA、正面より。爪はきちんと動きます
ガザC
中間形態。砲撃形態などとも。

以上、HGUC「ガザC」でした。
ではまた