Black Mesa、JSR、Torchlight 22012年09月22日

こんばんは。

今日は久々に、ゲームの話など。
昔懐かしい名作が最新?技術で復活したので、さっそく試してみました。


初代「Half-Life」を、Half-Life2やPortalに使われたSourceエンジンでリメイクしたMOD。
Black Mesa

Half-Life(HL1)はFPS黎明期の傑作。
それまで「ただ撃つだけ」だったFPSに、ドラマチックな演出や謎解きなどのストーリー要素を融合した最初の作品です。
何も持たず、一切の状況も不明なまま研究所に投げ出された主人公が、複雑な謎を解き脱出を図る。謎の軍隊や異星人の介入など、息をつかせぬ演出。
今見れば稚拙なグラフィックですが、当時は実際にその場にいるかのように没頭して夢中でプレイしたものです。

このBlack Mesaは、そのHL1を最新の「Half-Life2」のリアルなグラフィック・エンジンで遊んでみたい、という有志の手で作られたユーザMODです。
(ちなみに、Black MesaはHL1の舞台となっている研究所の名前)
MODの製作自体はHL2発売直後の2004年に開始されましたが、何しろゲーム丸々一本分のリメイクなので内容が膨大。今になってやっと完成したという訳です。

ユーザMODなので当然無料。HL1やHL2本体がなくても、STEAMに登録して無料のSource SDKをDLすれば誰でもプレイできます。
MOD自体のDL容量は3GB。ユーザMODとしては異例の大ボリュームです。

実際にプレイして、特にオリジナルHL1との比較などの感想ですが、
肝心のグラフィックはHL1より格段に向上、汚さや稚拙さは一切感じられません。ただ、最新のゲームと比べるとやはり見劣りします。描画エンジンこそHL2と同等ですが、背景のテクスチャやモデリングデータはさすがにメーカー製作のゲームには及ばないですし。
画面の見た感じはHL2とHL1の中間ぐらいって印象。その分動作は軽快で、キャラクターの動きにも不自然さは感じられません。
音声もきちんと3Dに対応。一部音声や効果音は新規録音もしたようです。音声・字幕は英語のみです。

ステージ間のロード時間はちょっと長いですが、クイックセーブなどは問題なく動作します。
操作性はほぼオリジナル同様。独特な操作の加速ジャンプなどもきちんと再現されてます。
昔のFPSはキャラの移動速度が速いので、今のゲームに比べるとヌルヌル動きすぎな感じですw
敵の動きや耐久力、武器の使用感なども(少なくとも中盤までは)良く再現している感じです。敵の動作がスムーズになったり攻撃エフェクトが派手になっているので、ちょっと攻撃は避けにくいかも。

ステージ構成は大まかな点はオリジナルを踏襲していますが、細部は結構変わっているようです。部屋やオブジェクトのデザインがちょっと現代的になり、リアルさが増してますね。
謎解きや戦闘に絡む部分には変化はないそうなので、オリジナルと同じプレイ感覚で楽しめるはずです。

今やると古臭さを感じる部分も有りますが、やはり名作。見た目は変わっても、面白さはそのままです。
オリジナルを徹底再現した製作チームのこだわりを感じますね。金を取ってもおかしくないほど完成度の高いMODです。

以下、画面色々
Black Mesa
近代的にデザイン変更されたオフィス
Black Mesa
登場キャラのモデリングはHL2準拠。表情や動きがリアルに
Black Mesa
事故発生。エフェクトは派手になりました。



ドリームキャストの名作、「ジェットセットラジオ」のリメイク。
PC、PS3、XBOX同時リリース、日本国内では「ジェットセットラジオHD」の名前でコンシューマ版のみのリリースとなります。
Jet Set Radio

PC版は残念ながら、日本語表示は出来ないようです。
(国内販売のコンシューマ版は日本語表示できます)
STEAMではおま国扱いで購入できませんが、Impulseなど他のサイトなら日本国内から普通に購入可能です。

「ジェットセットラジオ」は、東京をローラーブレードで爆走する少年少女のアクションゲーム。武器は持たず、スプレーで街中に落書きをしていきます。
スピード感あふれるアクションと、当時は珍しいトゥーンシェーディングを使った独特な画面が斬新な名作です。

私はオリジナル版は未プレイ(ドリキャス持ってなかったし)ですが、続編のXbox版「ジェットセットラジオ・フューチャー」には大ハマリして夢中になりました。
一度はオリジナルを遊んでみたかったので、このリメイクにはかなり期待してました。

今作はリメイクといっても、画面や内容はドリキャスのオリジナル版とほぼ同じ。
今のPCに合わせ解像度やフレームレートは向上していますが、見た目はオリジナル版と全く同じです。
オリジナル版のデータをそのまま使用してゲームを作ったようですね。背景のポスターやキャラの表情など細かいテクスチャがちょっとボケて見にくくなってしまってます。

評価の高かった音楽はできる限りオリジナル楽曲を使用したとのこと。
多数のアーティストが参加したテクノサウンドは、(好みの差は出るでしょうが)今聴いても素晴らしいの一言。

操作性はオリジナル版そのままのようです。
今やると操作性が悪い、というより操作が洗練されていない印象を受けます。
使用キーが少なく、色んな操作を同じボタンで行うため誤操作しやすい。キャラの位置取りをきちんと行わないと特定のアクションをしてくれない。アナログパッドによるコマンド入力を正確に決めないと認識しない。グラインド中の加速・減速や急反転などあってもおかしくないアクションが用意されていないなど。
パッドの操作は正確に反映され反応が悪いわけではないのですが、かゆいところに手が届かない感じです。

オリジナル版と画面・音声・ゲーム内容は全く同じ。
唯一の追加要素は実績機能やネットでの成績比較が可能な点ぐらい。
ゲームは一切弄らない点は潔いのか手抜きなのか賛否両論かもしれませんが、オリジナル版のファンには歓迎されると思います。

ただ、私は続編JSRFの印象が大きかっただけに、ちょっと残念な感想になってしまいました。
画面は綺麗にはなりましたが、続編JSRFに比べ背景の造形が単純。人や派手なオブジェクトも少なく荒涼とした感じがします。
ゲーム内容としては、妨害する警官を倒せない、時間制限が厳しい、できるアクションが少ないなど古臭さが感じられます。続編JSRFがオリジナル版の不満点を徹底的に解消されて作られていたことがよく分かりますw
スコアアタックぐらいしかやり込み要素がないのも不満点。続編の徹底的な作り込みに比べるとまだ荒削りな印象ですね。

価格は10$と安価、ゲーム内容は遊び応え十分なボリュームなので損をしたとは思いませんが、期待が大きすぎたみたいです。
次は続編JSRFをリメイク希望w

以下画面写真。
参考にJSRFの画面(初代Xbox版)も載せてますので、見比べてください。
Jet Set Radio
リメイク版ジェットセットラジオ、渋谷駅の様子。解像度は高いが..
Jet Set Radio Future
続編JSRF、同じく渋谷駅。まるで違う場所のように作り込まれている
Jet Set Radio Future
JSRF、滑走シーン。オリジナル版より何倍も人が多く、まさに市街地って感じ。
Jet Set Radio Future
JSRF。リメイクするならこれを超えるクオリティが欲しかった。



これはリメイクではなく続編ですが、ハック&スラッシュのアクションRPGの佳作、「Torchlight」の続編がついに登場しました。
Torchlight 2

Torchlightは初代Diabloの開発スタッフが手がけたインディーズゲーム。Diabloの良いところを引き継ぎながら、よりお手軽に遊べるよう丁寧に作られた佳作です。
簡単な操作、複雑な要素の少ないスキル構成、世界の危機に挑むシリアスな話なのにどこかコミカルで明るい画面。
それでいながらアイテム収集が徹底的に楽しめ、入る度に変わるダンジョンや派手なスキルなど高いリプレイ性を持ち、ハック&スラッシュの王道が楽しめるゲームです。
また、製品発売と同時に開発ツールを公開し、ユーザが独自に製作したMODを公式HPにアップできるようするなど、MODや改造によるユーザの広がりを積極的に支援したことで有名になりました。実際膨大なMODが公開されていて、私も10個以上のMODを導入してプレイしてました。
唯一の弱点はマルチプレイ未対応なこと。
MODを導入することでシングルで十分すぎるぐらい遊べますが、さすがに数ヶ月もすれば飽きますねw

そして、つい先日、続編となる「Torchlight 2」がリリース。
定価は前作と同じ20$、良心的な価格です。

もちろん今回も、MOD製作のためのツールは同時公開。
さらに念願のマルチプレイにも対応、LANやネット経由で最大6人までの同時プレイが可能となりました。

グラフィック面は若干の強化に留まり、前作と動作環境はほとんど変わっていない模様。動作は軽快、リアルさはありませんがコミカルで見やすい画面は好感が持てます。
操作やインターフェースもほぼ前作同様、誰でも分かりやすく簡単です。

マップは大幅に広大になった模様。
前作にはなかった屋外のロケーションが広がり、変化に富んだ背景が楽しめます。
前作では2つのダンジョンを下へ下へとひたすら潜っていくだけでしたが、今回は広大なフィールドに点在する無数のダンジョンを攻略することになります。

敵の種類は大幅に増え、スキルのエフェクトもかなり派手になったようです。これでマルチプレイやったら、相当に賑やかな画面になりそうです。

私はまだゲーム序盤(プレイ時間6時間)ですが、まだダンジョンは数えられるほどしか攻略できていません。フィールドが思いのほか広いため、隅々まで歩いてクエストをこなしていくのが大変です。
1つのフィールドを歩くだけで1時間ぐらいかかるので、なかなか切りのいいところでセーブできませんw
かなり遊び応えのあるゲームになりそうですね。

以下、画面色々
Torchlight 2
ファンタジックな市街地。ちょっと絵本のような光景です。
Torchlight 2
主人公。後ろには戦闘から荷物運び、さらにお使いまでこなすペットの豹がいます。
Torchlight 2
雪原での戦闘。様々に移り変わる広大なフィールドが魅力

というわけで、久々にゲームネタでした。
ではまた

コメント

_ (未記入) ― 2013年10月16日 13:02

sourceSDKはsteamに登録するだけではDLできませんよ。
TF2などのsourceエンジンを使うゲームが必要ですので、HL2が必要みたいなもんです。

_ Zaraki ― 2013年10月17日 21:22

コメントありがとうございます。
Steamユーザーなら無料でDLできると思いましたが<Source SDK

(私はHL2など所有してますので未確認ですが)

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