ALAN WAKE2013年01月31日

こんばんは。

最近は時間があっても気力がわかず、メジャーなゲームを買ってもやる気が起きない。
で、積みゲーばかりが増えていくわけですがw

久々に大型?タイトルを消化したので感想など。

ALAN WAKE

ホラー小説の内容が現実になる、といった感じのサイコスリラー。
タイトルのALAN WAKEは、主人公の小説家の名前です。

2010年にXboxで発売されたタイトルのPC移植版。開発はRemedy、販売はMicrosoft。
Remedyでは当初Xbox・PC両方で発売の予定だったのですが、MSの鶴の一声(というか横槍?)でXbox独占タイトルになってしまいました。
Xbox版の前評判やレビュー評価はかなり高かったものの、売上は今ひとつ。
その後PC版の発売をめぐってRemedyとMSで揉めて、結局PC版はMSを通さずRemedy独自販売でリリースされました。資金面などで移植作業は遅れPC版の発売は2012年。
PCのユーザを見捨てることなく、自前で出すという姿勢はエライ!

PC版ではXboxよりも画面解像度が向上したほか、細かな描画オプションが選べるようになっています。またXboxでは別売だったDLCも含まれています。
PC版の価格は約30$ですが、しょっちゅうセールをやってるので10$以下で買えることも珍しくありません。私はGOG.comで購入、セール期間だったので8$で買えました。GOG版には限定版特典のサントラ、資料集、映画などのデジタルデータもついてきます。


ゲームはTPS視点のサイコスリラー。
ホラーといっても、ゾンビだとか死体とかのグロいシーンはほとんどありません。
戦闘シーンに怪物はいっぱい出てきますが、ちょっと顔色の悪い人間とかポルターガイスト程度。

ですがストーリーは秀逸。現実と小説の世界の区別が徐々に曖昧となる、じわじわくる恐怖感が見事です。製作者がS・キングに影響されたと言ういうだけのことはあります。

舞台は北米?の山村。雄大な秘境ではなく、森を抜ける山道や小さな商店のならぶ町並み、材木の積まれた製材所などどこにでもありそうな風景ばかり。
登場人物も皆普通にいそうな人ばかり、会話も日常的。思わせぶりな台詞を語る狂信者とかはほとんど出て来ませんw。
それだけに、普通の光景と闇に覆われた襲撃シーンとの対比が際立ちます。
ALAN WAKE
夜の森。
ALAN WAKE
昼間の商店。

ストーリーは主人公のモノローグの形で進みます。
話の区切りではエンディングテーマが流れ、次の章の開始時には「前回のALAN WAKEは..」といったダイジェストが流れるなどTVドラマのような構成で、ドラマを見るように引きこまれます。

ルートを探したり、鍵を探したりする謎解きも少しは出てきますが、基本的に詰まるような場所はないと思います。
雰囲気を盛り上げるラジオ、TV、それにホラー小説の原稿などが隠しアイテム的に配置されるなど、やりこみ要素もあります。

ちょっと気に入らなかったのは戦闘シーン。
出てくる敵は基本的に元人間なのですが、「闇に囚われた者」と言う名の通り最初は暗いモヤに覆われてます。なので黒く塗りつぶされた感じで遠目にはシルエットにしか見えない。
光が弱点なので夜間しか現れず、背景も暗いのでとても見難いです。
懐中電灯とかを当てるとモヤがはがれ、姿も見えるようになるのですが..動きは速いし接近されると危ないのでゆっくり見る暇もない。
光の中は安全地帯ですが、照明の下とかはまぶしすぎて周りが見えず、やっぱし何やってるかよくわからないw
ALAN WAKE
闇に囚われた者。ぼやけて見えます
ALAN WAKE
光を当て闇を剥ぎ取る。中身は普通?の人だとわかります

主人公はただの小説家なので超人的な力などはなく、武器も地味なものばかり。
移動速度も遅めで、ライトで敵をひるませながら銃を撃つだけ、といった単調なものになりがちです。
敵は物陰から急に湧いてくるようなパターンが多く、最初は緊張感もあって面白かったのですが..何度も繰り返されると飽きてくるし、パターンが予測できてしまうので緊張感もなくなります。

敵の種類も少ないので同じ展開を延々繰り返す作業になってしまいがち。しかも戦闘回数は意外と多いです。
難易度は高くないですが、それでも死んだりするとムービーからやり直しとかで、テンポも悪くうんざりします。
なのでゲーム後半はTrainerで無敵化して進めてました。

思うに、戦闘回数はこの半分以下で十分です。個々の敵をもう少し強めにして、飽きられない程度に変化をつけた戦闘を少数行うだけにするとか。
多すぎる戦闘は話のテンポを阻害して、ストーリーの魅力を半減させます。
無敵化して戦闘を適当に飛ばしても十分すぎるぐらい楽しめました。


2年前のゲームですが、グラフィックは今でも十分通用するほど綺麗です。画質を最高にしも動作は軽快。
まあここ数年のゲームはコンシューマベースでハードが進化しないから当然なのですがw

マルチランゲージで、音声・字幕とも日本語・英語を選択出来ます。
私は英語音声・日本語字幕でプレイしましたが、少なくともおかしな文章はなく、かなり雰囲気のある翻訳になってます(メニュー画面は怪しげな日本語ですがw)
ネットのレビューでは吹き替え音声もかなり高水準らしいです。

プレイ時間は各エピソードにつき2~3時間、合計6エピソード+DLC2本で十数時間といったところ。
戦闘は微妙でしたが、ストーリーに引き込まれ集中してプレイ出来ました。
..DLCはおまけって感じで中途半端ですがw
グロやカルト・マッドサイエンティストに頼らなくても怖いゲームは出来る、という良い見本です。

価格も安いし、一度は遊んで損しないゲームだと思います。

以下、画面写真など。
ALAN WAKE
自分の小説が現実なる..主人公ALAN WAKE
ALAN WAKE
おどろおどろしい朽ちた庭
ALAN WAKE
脱出を図る
ALAN WAKE
落下するALAN。しょっちゅう転落しますw
ALAN WAKE
驚愕の事実
ALAN WAKE
光の下は安全地帯
ALAN WAKE

ALAN WAKE
闇に囚われたALAN

以上、ALAN WAKEでした。
ではまた

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