プラモ:マクロス「VF-1S バルキリー」 ― 2013年07月16日
こんばんは。
またもプラモデル、今日は懐かしのマクロスから初代「バルキリー」です。
1/72スケール、バンダイのプラモデル。
キット名は「VF-1A/Sバルキリー 一条輝機」。
劇場版マクロスの主人公機、赤と黒のラインのバルキリーです。
頭が2種類入っているので、映画序盤の量産機VF-1Aと、終盤の隊長機VF-1Sの両方を再現できます。
さらに劇場版のストライクバルキリーを再現できる「ストライクパーツセット」も同時発売。
このキットはバルキリーをデザインした河森氏が自ら監修し、バンダイがガンプラで培った最新技術を導入して作られたバルキリーの決定版、とのこと。
初代バルキリーには相当な思い入れもあり、かなり期待していたキットなのですが..
今回も組立は素組パチ組、一部部分塗装。
細かなパーツが多かったので時間がかかり、製作期間は6日。
プロポーションは、ファイター形態はほぼ完璧。現用航空機のようなラインが見事に再現されています。
1/72スケールだとガンプラのMGぐらいの大きさ、約20cm程度。ロボットものにしては大きい方ですが、航空機モデルと考えると小さめかも。
複雑な機構を持つ機首から胴体が一枚板のようにカチッとつながり、手足が胴体にぴったりとロックされます。
ただ垂直尾翼根本のバックパック部分だけはロック機構がないのでちょっとパカパカします。
着陸脚は劇中同様機首と脚部に収納、展開できます。
ガンポッドは専用の取り付けパーツを介して腕に接続、各種ミサイル(ストライクパーツセットに付属)も主翼下に取り付け可能。
ファイター形態は見た目の破綻が無く、ロック機構もしっかりして安定性も高いです。
手足を展開し、垂直尾翼をたためばガウォーク形態になります。
脚は膝と足首が伸び、可動範囲が広がります。
膝は逆関節の鳥足を再現出来ますが、太もも付け根の可動範囲が狭く横方向への回転などもできないため、棒立ちのようなポーズしか出来ません。
腕の可動範囲は標準的ですが、手首の出来は最低。
可動指がすぐにポロリと外れてしまい表情をつけるどころか、武器を保持するのも大変。可動指の他には平手がついてきますが、武器保持用の握り拳も別パーツにしてほしかったところです。
バトロイド形態は問題だらけ。
胴体の変形機構は、河森氏が監修しただけのことはあり、過去のバルキリーのキットでは最も設定に近いと言えるでしょう。なかなか説得力のある可動を見せますが..
ロック機構がないため、まるで安定しません。
前後の胴体はグニャグニャですぐに開いてしまうし、首はあらぬ方向を向いてしまう。
バックパックは固定されないので自重でだらしなくぶら下がり、バックパック下の整流板はすぐに取れてしまいます。
脚は胴体から腰(機首)へとアームで運ばれます。設定通りではありますが結局は差し替え変形。
脚付け根のジョイントは機首裏側に取り付けるのですが、ジョイントのロック機構が弱くすぐに外れます。ポージングどころか、ただ立たせるだけでも至難の業。
下半身の可動範囲はごく狭く、足首の接地性も悪いため派手なアクションポーズは無理っぽいです。スタンドを使おうとすると胴体が歪んでしまうし。
プロポーションは肩が小さすぎ、頭は大きすぎでちょっと貧弱。ファイターのプロポーションを優先するとどうしてもアンバランスになってしまいますね。
色分けは頭部のレーザー機銃以外はほぼ完璧。
全身の派手なラインやマーキングはシールで再現できます。シールの面積が大きいので貼り付けはちょっと神経使いますねw
今回は頭部レーザー、垂直尾翼、カメラや膝・肩など各部センサー類を部分塗装しています。また、パイロットも適当に塗装してみました。
別売りのストライクパーツセットは、背中、腕、脚に取付ける増加ブースターと翼下のミサイルのセット。
腕と脚の増加パーツは本体にぴったりフィットし外れにくいですが、背中のブースターはすぐにポロリします。
そもそもブースターの接続ジョイントは垂直尾翼のヒンジの隙間に差しこむだけ、どう考えても強度不足。おまけに重量があるのでバトロイド形態では後ろに垂れ下がりますし、重心が偏るので直立も難しくなります。
増加パーツ自体のディティールは細部までよくできています。砲塔部はもちろん可動。
背中のブースターはミサイルポッドとレーザー砲が1門ずつしかないので、レーザー砲塔のない一般用のスーパーバルキリーは再現出来ません。
翼下に搭載可能なミサイルは3種26発と大量についてきますので、自由な組み合わせが楽しめます。
写真も色々。
ファイター下面。手足が綺麗にまとまります。
ファイター後ろから。見えないですが、脚の中のノズルも一応再現されてます。
着陸脚。
ストライクバルキリー、バトロイド形態。背中が重みで垂れ下がってます
ストライクガウォーク。脚があまり曲がらず今一かっこわるい
ストライクファイター。翼下に反応弾とミサイルポッド、背中にレーザー砲塔。
ストライクファイター後ろより。ブースターがなかなかの迫力です。
とにかく強度不足で不安定さが目立つキット。今回の撮影も、ただ立ちポーズを取らせるだけでも部品がポロリしたり体制が崩れたりとえらく手間がかかりました。
期待が大きかっただけに、がっかり感が強い内容です。
価格も高く(本体4,500円+ストライクパーツ2,000円)、細部のディティールが凝っているだけにより残念。
設定通りのギミックでなくても構わないので、もっと強度と見た目を重視して欲しかったところです。
以上、VF-1S「バルキリー」でした。
ではまた
コメント
_ ラジオ ― 2014年08月22日 09:18
_ Zaraki ― 2014年08月22日 21:00
コメントどうもです。
改善されてもやっぱり今ひとつなんですね。残念。
バンダイは技術はあるんだから、一から作り直して完全なバルキリーをリリースして欲しいですね。
差し替え変形でも一向にかまわないので。
改善されてもやっぱり今ひとつなんですね。残念。
バンダイは技術はあるんだから、一から作り直して完全なバルキリーをリリースして欲しいですね。
差し替え変形でも一向にかまわないので。
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