Valley ― 2017年02月12日
主人公は肉体派の考古学者。伝説の「ライフ・シード」を求めてある谷を訪れます。
そこは謎の古代遺跡、そして打ち捨てられた軍事施設が..
という感じのアクションゲーム。
視点や操作はFPSそのものですが、メインはスピード感溢れるランニングアクション。
戦闘はごく少なめ、ジャンプやダッシュを駆使しつつルート探索を楽しむゲームです。
開発は米のインディーズ系メーカー、Blue Isle Studios。
ゲームはPCだけでなく、PS4、Xboxなどコンシューマなど手広く販売しています。
定価は1,980円とボリュームの割にはお手頃。
タイトル通り、自然と古代遺跡に彩られた「谷」が舞台。
ゲームはオーソドックスなステージクリア制で一本道ですが、とにかく各ステージが広大。
開けた場所が多いにも関わらず先が見通せないほど広く、地形も高低差や変化に富んで飽きません。ルート探索がとことん楽しめます。
シークレットとかアイテム探索なんかしているとすぐに道に迷いますw。
主人公の移動速度はかなり速めですが、広大なステージを踏破するだけでもかなり時間かかります。
グラフィックエンジンはUnity、動作は軽め。
技術的には斬新さはありませんが、背景の森林や岩場、湖水の表現はかなり雰囲気が出ていて見てるだけでも飽きません。そこを駆け抜けるのが何とも心地よいです。
主人公は強化服を身に着けており、動物を凌駕するほどの加速やジャンプが可能。さらにはどんな高いところから落ちても傷一つつかず、水面や垂直の壁すら走破できます。
この能力を駆使し、高低差に富むステージを駆け抜けるのがゲームの肝です。
高速移動するので慣性も凄いですが、正規ルートならオーバーランや踏み外しなどはほとんど起きません。慣れればノンストップでステージクリアも可能。
ジェットコースターのようなステージの作り込みは凄いですね。
これが主人公の強化服、「L.E.A.F.suit」。
勢いをつけてハイジャンプ。
線路の上を疾走。
木立の間をロープアクション。
水面を疾走。左足が沈む前に右足を...
主人公のもう一つの能力は「生命を司る」ショット。生命エネルギーを撃ち込んだり、逆に吸い取ったりもできます。
命を与えれば枯れ木を再生したり、死んだ動物を蘇らせたりできます。逆に生物や機械からエネルギーを奪い取ることも可能。
この能力は結構面白いアイデアで、パズルに組み込めば中々楽しそうなのですが..残念ながらこのギミックは全く有効利用されていません。
使いみちは枯れ木を再生して団栗を集めるぐらいで、後は普通のショットでしかないですね。この辺は惜しいところ。
命を与え、枯れ木を緑に戻す。
倒れた鹿も元気に復活。
戦闘はごく少なめ、敵の種類もわずか3種類。攻撃は単調で、ダメージはすぐに自然回復します。
不慮の落下などでも僅かに体力が減るのみでその場復活可能。
ゲームクリアにかかる時間は初回で7~8時間。総じて難易度は低めです。
エネルギー弾を連射する光球。よく見ると昆虫の群れです。
幽霊のように忍び寄る怪物。
さらなる強敵。
一度クリアしたステージは、後から何度でも戻ることが可能。先の面で強化したパワーアップを使わないと穫れないシークレットなどもあるので、クリア後でもステージ探索が楽しめます。
キー設定を変更できず、ステージ途中でのセーブがないなど不親切な点もあります。難易度も低めで物足りない所もあり。
しかしルート探索の楽しさ、ランニングアクションの爽快さは極上。些細な欠点も気になりません。
お値段も安いので、軽い気持ちで初められる佳作だと思います。
以下、スクリーンショット色々。
谷をウロチョロする謎の生物。スタジオ○ブリっぽいw
不思議な燐光を湛える木。
谷間の古代遺跡。
草原を横切る川。
洞窟に隠されたアイテム。
湖上にそびえるオベリスク。
打ち捨てられた巨大工場。
夕暮れの岩場。
謎のピラミッド。
並び立つ石柱と深い穴。
秘密の入り口が開く。
巨大な地底湖を飛び越える。
軍事基地の入口が開く。
闇に浮かぶ巨大工場。
崖に掘られた巨神像。
湖上のコンビナート。
山頂に出現する巨大兵器。
炎上する基地から脱出。
以上、FPSランニングアクション「Valley」でした。
おまけに、Diablo3近況。
連日のゴブリン狩りで、ついにペットを(ほぼ)コンプリートしました。
ではまた。
Life Goes On ― 2017年02月15日
こんばんは。
不老不死をかなえる伝説の「聖杯」を探すため、危険な迷宮へと送り込まれた騎士たち。幾多の罠や仕掛け、そして仲間の犠牲を踏み越え、聖杯を手にすることは出来るのか。
という感じのパズルゲーム(誰かの歌じゃないよ)
開発はInfinite Monkeys Entertainment、発売は2012年とちょっと古め。PS4版発売時に追加マップ「Done to Death」が追加され、現在のタイトルになっています。
画面はオーソドックな横スクロールアクション。
ステージクリア制で、マップは50面以上。総クリア時間は十数時間でした。
プレイヤーの「騎士」に出来ることは移動とジャンプのみ。マップ上のスイッチや仕掛けを操作して、罠を避け扉を開いて聖杯までたどり着くことが目的です。
ゲームの特徴は騎士の死体を活用すること。罠に引っかかってもミスにはならず、死体はマップに残ります。
仲間の死体をスイッチに置いて重石にしたり、棘の床に敷いて足場にしたりと活用することで道を開きます。
まさに「俺の屍を超えて征け」ってやつですね。
騎士たちの華麗なる死に様はこんな感じ↓
ノコギリで死んだ死体を重石に、スイッチを作動。
棘の床の足場になってもらったり。
壁に串刺しにされた仲間を足がかりに。
感電死した騎士はヒューズ代わりに。
人間大砲の砲弾がわりに発射。
氷漬けの死体をまとめて足場に。
ゾンビ化した騎士をおびき寄せる。
パズルにしてはキャラの操作は俊敏、マップには各所に復活用チェックポイントが配置されているので、ゲームは小気味よく進みます。
シビアなアクションが必要な箇所はほとんど無く、極端に大きなマップもないので、スイッチの操作手順さえわかればパズルは簡単にクリア可能。
難易度は低すぎず高すぎず、お手軽に遊ぶにはちょうどよい感じですね。
描画は軽めで見やすく、操作性も良好。私はキーボードでクリアしましたが、コントローラでも快適にプレイできると思います。
画面はデフォルメされ、3頭身の騎士の動きはかなりコミカル。残虐な死亡シーンもカートゥーン調で暗さは一切ありません。
文章は完全日本語化済み、特に翻訳はスラング多めの「超訳」レベルでかなり楽しいです。
また、ただクリアするだけなら数分で終わるマップでも、普通にはたどり着けない場所に配置された隠しキャラ「ジェフ君」がいたり、ノーミスやタイムアタックでしか穫れない数々の実績などやりこみ要素もあり。
お手軽な操作と難易度、コミカルな雰囲気など、パズル好きな人には素直にオススメできる傑作だと思います。
以下、スクリーンショット色々。
ワールドマップ。
クリア画面。仲間の屍を運び出す。
マップクリア毎に、騎士の持つ(おかしな)武器や帽子がもらえます。
隠しキャラ、ジェフ君。聖杯の守護者にして究極の美食家です。
重力ビームに引き寄せられる。
溶岩の迫る迷宮。
氷漬けの騎士に乗り、雪山を大滑走。
巨大な騎士像。
スイッチとチェックポイント。
複雑に絡み合った罠とスイッチ。正確な手順で通過しないと手詰まりに。
ワープゲート。
天空に浮かぶ迷宮。
ダイナミックな回転床。
多様なギミックを駆使し、聖杯を手に入れろ。
死神との対決。
伝説の聖杯を得ることは出来るのか。
以上、「Life Goes On: Done to Death」でした。
ではまた。
Oceanhorn ― 2017年02月23日
こんばんは。
主人公は両親を失い、孤島に住む少年。
形見の首飾りに導かれるまま、自身の出生の秘密を求め大海へと漕ぎ出します。
開発はCornfox&Bros.社、価格は1,480円。
スマホアプリからの移植で、アプリ版の発売は2013年とやや古め。PC版は2015年発売、最近はPS4やXOneでもリリースされています。
FFの植松氏、パズドラの伊藤氏など有名所がBGMを手がけておりちょっとだけ話題になりました。
ゲーム内容は、超有名RPG「○ルダの伝説」のパクリ..というかまんまクローン。
開発者本人も○ルダを作りたかったって明言するぐらいの潔さ。
といっても似てるのはシステムだけで、見た目やストーリーは完全オリジナルだから問題はないですよ。
画面はフル3Dのクオータービューですが、システム的にはSFCや3DSなどのトップビュー版と同じく平面的。
主人公の出来るアクションは移動と剣での攻撃、それに壺や爆弾を持ち上げ投げつけるなど。
一度でも○ルダをやった人ならすぐに理解できますね。
操作はゲームパッドでもキーボード+マウスでもストレス無く快適。キャラの反応も俊敏で小気味よいです。
3頭身にデフォルメされたコミカルなキャラ、背景もくっきりと描かれ見やすい画面です。暗い場面は少なめでグロ要素は皆無、鮮やかで明るい雰囲気には好感が持てます。
動作もごく軽め、非力なPCでも十分遊べます。
主人公は段差を乗り越えることは出来ず、(パワーアップするまで)ジャンプも出来ません。マップは高低差が多く、見えてるのに回り道が必要な場所などが多め。エリアは狭いですが、地形が一種のパズルとして機能するので狭さを感じません。
ダンジョンにはスイッチや罠など凝ったギミックが多く、パズルの要素が多めです。
シビアなタイミングが要求されるアクションはごく僅か、操作性も良好なのでストレスは少なめ。先に進むのが楽しいです。
敵の種類は少なく、耐久力も低め。雑魚で苦労することは殆ど無いでしょう。
ボス戦は力押しでは対抗できず、弱点を見極めギミックや特殊なアクションを駆使するパズル要素が強め。この辺も○ルダそっくりですね。
ストーリーは明るめですが、展開が唐突でしかもあっさり。物語的な盛り上がりは期待しないようにw
マップの随所に隠しアイテムがあり、さらに条件を満たすと経験値がもらえるチャレンジ機能などやりこみ要素は多め。ただクリアするだけなら10時間弱、マップを隅々まで回れば20時間ぐらいは遊べます。
ちなみに私はアイテム全制覇してクリア時間は18時間でした。
以下、スクリーンショット色々。
伝説の剣を引き抜く主人公。
街を探索。
洞窟。定番の倉庫番パズル。
謎をとき宝箱を入手。
海底の神殿。
凍りついた洞窟。
アンデッドのさまよう墓地。
ジャンプ。
ステータス画面。
船に乗り、世界をめぐる。
マップ画面。
(面白くないけど)釣りもできます。
主人公を導く老人。
ボス出現。
謎の人物との一騎打ち。
海底の人々。
古代の機械と亡霊。
さらに巨大な怪物も。
ヒロイン?と花火見物。
父との思い出。
亡霊の囁き。
飛行船で天空の島へ。
ゲームに目新しい部分はなく、雰囲気やシステムなどどこまで行っても○ルダのパクリ。しかし完成度が高く洗練されているため、本家には及ばずとも並のゲームよりはるかに面白いです。
○ルダ好きな人なら番外編のノリで、そうでない人には取っ付きやすいゲームシステムと明るい雰囲気で誰でにも楽しめる作品です。
ではまた。
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