ガンプラ:MG デルタプラス&百式 ― 2014年11月01日
こんばんは。
あいかわらず鼻炎継続中。
しかし寒かろうが暑かろうが、貯まったプラモは消化しないとね。
鼻水に耐えながら作るのはかなり辛いのですがw
てわけで今日のガンプラ。
MG「デルタ・プラス」です。
ついでに、だいぶ昔に作った「百式」も紹介。
MSA-001A1「デルタプラス」
OVA「機動戦士ガンダムUC」に登場する可変MS。
「百式」の本来の姿である「デルタガンダム」を再現すべく、アナハイム・エレクトロニクス社で開発された試作機。
宇宙・地上問わずあらゆる領域で高い性能を発揮する、大気圏突入も可能な万能機。しかしコスト度外視の実験機とも言える機体のため、量産は見送られた。
劇中ではリディが搭乗、大気圏突入や空中戦など可変機ならではの活躍をしますがバンシィに敗北。この機体でミネバ様にふられて、リディ君すっかりやさぐれちゃったんだよなw
キットはバンダイのMG、1/100スケール。2011年発売。
素組パチ組で製作期間は3日。
完全変形のキットながら両形態ともプロポーションはほぼ完璧。
劇中よりやや手脚が長めなようですが、シャープで格好良いです。
変形機構のためのヒンジやジョイントなども目立たず、一見可変キットとは思えないほど。
合わせ目はほとんど目立ちません。でもランナーのゲートがやけに太めの場所が多く、無塗装だと切り出し跡がちょっと目立つかな。
色分けはさすがMG、ほぼ完璧。なので細部を部分塗装で修正した程度です。
瞳のセンサーはクリアパーツの下にシールで再現、赤眼のツインアイと休止状態のシルバーの選択式です。
変形機構は以前に出た「Zガンダム」Ver2.0とほとんど同じ。
胴体や肩には細かなヒンジが集中しており、各部の干渉に注意しながら慎重にパーツを動かす必要あり。なので変形は結構面倒です。
各部のロック機構はしっかりしており、MS形態、WR形態ともに安定します。WR形態では特に専用の補強パーツがセットでき、かっちりとまとまります。
関節はABS+ポリキャップ。
変形機構のおかげで可動範囲は狭め。後述の百式など初期のMG程度、最近のMGと比べると見劣りします。
変形機構を持つキットの宿命、関節保持力は弱め。特に股関節は保持力が弱く、ポージングの保持は厳しいです。
全体的に、関節部は「Zガンダム」より退化している感じですね。このへんはもう少し設計を煮詰めてほしかったです。
爪先の保持が不安定で、接地性はかなり低め。MS形態で普通に直立させるのも難しいです。
また、WR形態の着陸脚などは再現されていません。
なのでディスプレイ用にスタンドを用意したほうがいいでしょう。
付属の武器はビームライフル、シールド、ビームサーベル2本。
ビームライフルは「リゼル一般機」と全く同じパーツ。モナカ割で、一部に合わせ目が出ます。
WR形態では主翼付け根、または機体上部にマウント可能。
シールドは変形機構があるため伸縮します。MS、WR形態ともに専用ラッチでしっかりマウント可能。
サーベルは設定通りシールドに内蔵できます。
手首は親指・人差し指・その他の指が可動する標準的なもの。ダボ穴はありますが武器の保持力はかなり弱め、ポロリに注意です。
以下、写真いろいろ。
正面。シールド、ライフルは背部にマウント可能
ビームライフル。
ライフルはビームスピアにもなります。
ビームサーベル。シールドにはサーベル、ミサイル、ビームガンを内蔵
ウェーブライダー形態に変形。
WR形態、後ろから。
WR形態下面。かっちりまとまって、まさに完全変形。
胸部アップ。
外観は完璧ですが、関節可動に進歩が見られないなど微妙なキット。
せっかくの変形機構ですが、飾って楽しむのが正解でしょうか。
個人的には好きな機体なので、「デルタカイ」とか金色の「デルタガンダム」とかもMGでリリースして欲しいですね。
MSA-00100「百式」
TVシリーズ「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」に登場したMS。
元々は「デルタガンダム」と呼ばれる可変MSとして開発されたが、当時のアナハイム社では技術的問題をクリアできず、通常型MSに設計変更された。
MSとしては高性能だったため、データ収集を兼ねて実戦配備。エゥーゴの中心的人物クワトロ大尉=シャアの専用機となった。
全身の金色の装甲は耐ビームコーティングの一種だが、実際の効果はほとんど無く、むしろエゥーゴの旗機としてのシンボル的意味合いが強い。
Z劇中ではシャアの愛機として活躍。極端な高性能機ではないが、パイロットの圧倒的な技量でティターンズを翻弄した。
後には改良型が少数ながら量産されている。
名称の「百式」、英語では「HYAKUSIHIKI」と記述しますが、昔は「TYPE100」とか書かれてました。型式番号も今は「MSN-00100」ですが、他にも「MSN-001」「MSN-100」とか色んな記述がありましたねw
キットはバンダイのMG、1/100スケール。発売は2001年と、MGでもかなり初期のキット。
作ったのもだいぶ昔なので仕上がりもかなり雑。マーカーのみ簡単仕上げです。
プロポーションは劇中には近いものの、手脚が短く頭でっかちで寸づまりな感じ。現在のデルタプラスなどと並べると、明らかに頭身が違い違和感大です。
細部のディティールも簡単でもっさり、シャープさに欠けます。
初期のキットなのでパーツ分けが今一で、成型色がおかしいところも有り。
メッキ部分以外の色分けは大雑把で、細部は部分塗装での修正が必要な箇所も多め。
しかし全身の金メッキの存在感が、細かな弱点など吹き飛ばすほどインパクト大w
メッキの金色はかなり明るめ、光沢も激しくまるで鏡のようです。
色合いはかなり綺麗ではありますが、劇中のイメージにはそぐわないかも。実際、モデラーの間ではこの色は評判がいまいち。指紋や汚れが目立つので、扱いにも気を使います。
メッキ前提のキットなのでアンダーゲートは徹底され、パーツの切り出し跡はほとんど見えません。しかし合わせ目はくっきり目立ちます。
メッキには部分塗装や墨入れが難しいため細かなディティールが埋没しがちです。
細かな見た目は気にならない人にしか勧められませんね。
関節はポリキャップ。関節可動範囲はHG程度と狭め、関節保持力も弱め。
初期のキットなのでしょうがない部分もありますが、ポージングには苦労します。
接地性は標準的、足首が大きいので直立姿勢は安定します。
手首の可動部分は人差し指~小指の4本がまとめてわずかに動くのみ、親指すら可動しません。武器の保持力は弱く、ポロリしやすいです。
他に差し替え用の握り拳が付属。
付属の武器はビームライフル、クレイバズーカ、ビームサーベル2本。
昔のキットなので武器は小さめでやや迫力不足。モナカ割で合わせ目が出ます。
ライフル、バズーカは設定通りバックパックにマウント可能。
ついでに、「バリュートシステム」も紹介。
バリュートシステムはMS用の大気圏突入オプション。
背中の大型の傘(バリュート)と胸部・脚部の着陸用バーニアから成るシステムで、どんなMSにも搭載できる使い捨ての汎用装備です。
背中の大きな傘をかぶせるように展開し摩擦熱をシャットアウト、仰向けの姿勢で降下します。
降下中は身動きが一切取れないのが欠点。
劇中ではジャブロー侵攻作戦で敵味方とも使用していました。
キットは2005年発売のMG「百式+バリュートシステム」に付属のもの。
本体の百式は前述のキットと同じですが、メッキ処理されていないので塗装派モデラーに大変喜ばれました。
バリュートシステムは百式用に新規設計されたもの。ジョイント部分が百式の形状に合わせて作られているので、他のキットに流用するのは難しいです。
私はバリュートシステムのみをヤフオクで入手しましたw
バリュートはバーニア部分が別パーツで色分けされており、ディティールもシャープで造形はなかなか良い出来。
しかし胴体前後をつなぐ動力パイプが普通のプラ製で、曲げに弱くすぐに折れてしまいます。ここはもっと柔らかい軟質素材、あるいはリード線などで自在に曲がるようにしてほしかったところ。
背中のパーツはカバーの展開が可能で、中に折りたたんだ傘が造形されています。
傘の展開や取り外しはできないので、ちょっと中途半端なギミックですね。
百式への取り付けは割りとしっかり出来ます。
取り付けジョイント増設のため、百式本体のバックパックのバインダー接続ピン、膝の装甲の一部が新規パーツになっています。
バリュートを取り付けると背中が重くなるので、バランスが悪く後ろに倒れやすくなります。膝関節も重量に耐え切れません。
ディスプレイには別途スタンドを用意したほうが無難です。
以下、写真など。
胸部アップ。表面に色んなモノが映りこんでしまう。私の指とかw
背面。ライフル、バズーカをマウント。
ビームライフル。
ビームサーベル。
クレイバズーカ。
バリュートシステム装備。
バリュート背面。重いです
頭身比較。時代の流れを感じますなw
背面比較。バインダー形状が系列機っぽい
デルタプラスに載る百式。大きさ的に飛行は無理っぽいw
大気圏突入。
メッキ処理のため値段が高く、前述のデルタプラスと同じ4,500円とかなり割高。
古いキットのため褒められない部分も多く、購入には思い入れが必要でしょう。
しかし金メッキのインパクトは大。他のキットと並べると高級感があります。
バリュートシステム付きキットは、セットでもメッキ済みの百式より安価。
金色の表面処理を楽しみたい塗装派にはかなりお買い得な内容です。
以上、MG「デスタプラス」&「百式」でした。
ではまた
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