World to the West ― 2017年09月14日
こんばんは。
少しだけ涼しくなってきましたね。
今年は真夏の一番暑い時期にマンションの修繕工事。ろくに窓も開けられず茹だるような毎日でした。
おかげで何もやる気がせず、更新もだいぶサボってましたw
さて、久々の更新はゲームネタ。
アクションアドベンチャー「World to the West」です。
ゲームはトップビューのアクション。スーファミ版のゼルダと同じスタイルです。
ちょっとスチームパンクが混じったファンタジー世界が舞台。
行方不明となった父を追い、また野心や好奇心から集まった4人の勇者?の冒険譚です。
カートゥーン調にデフォルメされたキャラ、色鮮やかで変化に富んだ背景、血なまぐさい要素の無い単純明快ストーリー展開。お子様にも安心の明るいゲームですw
ゲームの最大の特徴は4人の主人公の使い分け。
各キャラはそれぞれ特殊能力を持ち、プレイ感覚も大きく異なります。
この4人を切り替えながらマップを探索していきます。
電気魔法使い(テスラマンサー)Lumina。
テレポート能力と長射程の電撃攻撃を持つ、ゲームのメインヒロイン。
最も使い勝手が良いキャラです。
地底に住む小人Knaus。
地面に潜ったり、強力な爆弾を設置したできます。さらに水上も滑走可能。
爆弾以外の戦闘手段は皆無、逃げのプレイが基本です。
女盗賊Miss Teri。
谷間を越えるロープアクションの使い手。催眠術でモンスターを操ることも出来ます。
動きは速いですが攻撃力は皆無。モンスターをいかにうまく操るかが肝。
怪力男Lord Clonington。
強力な打撃攻撃に加え、段差をよじ登ることもできる脳筋キャラ。
接近戦オンリーで動きに癖があるので意外と打たれ弱いw
ゲームプレイは戦闘やアクションよりも、ルート攻略などのパズル要素が中心。
各キャラの能力を駆使し、敵の攻撃や罠をかいくぐりつつ目的地まで突き進みます。
経験値や消耗品集めの要素はないですが、パワーアップのためにはマップの隅々まで探索が必要。
マップは地上と地下の2層構造。地形の高低差が激しく、川や扉で分断された箇所も多数。
見えてるのに近寄れない複雑な地形をいかに攻略するかがゲームの肝です。
複雑で広大なマップを4キャラ各々で何度も行き来するので、かなりの広さに感じると思います。
マップの各所にはチェックポイントを兼ねたワープポイントが配置され、一度訪れたポイント間は瞬時に移動可能。キャラの切り替えもポイントで行います。
ワープポイントは随所にあるのでお手軽にゲームの中断・再開が可能。
ゲームクリアには最低でも20時間前後となかなかのボリュームですが、中断・再開が気軽にできるので自分のペースで進められます。
ちなみに、私は初回プレイで40時間、2周めは19時間かかりました。
グラフィックやエフェクトは一昔前の水準ですがその分動作は軽く、コミカルで見やすいので疲れません。
操作はキーボード+マウスでもできますが、斜め入力や機敏な操作も必要なのでジョイパッドを推奨。使用キーは少なく操作性は良好です。
シビアな操作が要求される場所はほとんど無く、セーブ・ロードがお手軽なのでリプレイも苦になりません。
ストーリーは明るく単純。
台詞など日本語非対応ですが、キャラの動きを見てれば何となくやっていることがわかるので苦にならないと思います。
目的地は全体マップ上に表示されるので迷うこともありません。
以下、スクリーンショットなど。
古代遺跡を発動させてしまうオチャメなヒロイン、Lumina
テレポート!
荒れ地の風車。
連続テレポートで石柱を横断、浮上する。
古代遺跡への入り口。
老人と出会う小人Knaus。身長は右上の猫と同じ。
洞窟の奥でアイテムを発見。
鉱山を牛耳る悪漢と対決。
街を探索するMiss Teri。
華麗なロープアクションでトラップをかいくぐる。
モンスターを操り、川を渡る。
地底湖に棲みつく巨大魚。
吊橋を渡るLord Clonington。
空から落ちてくるヒロインを受け止め..損ねるw
鍾乳石の並ぶ地下洞窟。
怪物の群れと対峙。
魔力を駆使し、巨大な敵に立ち向かう。
重厚なストーリー展開や無双プレイが好みの人には向きませんが、ちょっとしたパズルや冒険が楽しみたい人にはオススメ。
ゼルダが好きな人なら間違いなく楽しめると思います。
以上、「World to the West」でした。
ではまた。
Everybody's Gone to the Rapture ― 2017年09月23日
こんばんは。
この「ウォーキングシミュレータ」というジャンルは、アドベンチャーの一種。
その名の通りマップ内を歩きながら、小説を読むようにイベントを体験していきます。
シナリオは基本的に一本道、プレイヤーがイベントに介入することは出来ません。
シミュレータを冠するだけに見た目はリアルですが、中身はインタラクティブな小説といったところ。
物語重視のアドベンチャーの場合、国内では文字を読ませるノベルゲームが主流ですが、海外では文字よりもリアルな画像や動きによってストーリーを伝えようとしたのでしょう。
もちろん技術的なハードルは高く、この手のジャンルが確立されたのはごく最近です。ウォーキングシムの元祖とされる同社の「Dear Ester」は元々Half-Life2のMODとして作られた作品ですし。
村にいるのは基本的にプレイヤーのみ。住人はおろか一切の動物すら出てきません。
唯一、朧気な光の流れだけがプレイヤーを導きます。
物語を語るのは電話やラジオから流れるメッセージ、そして時折発生する住人たちの断片的な会話だけ。
じわじわと破滅の瞬間に迫る緊迫感と、些細なことに一喜一憂する安っぽい日常が織り交ざり想像力を掻き立てます。核心にかかる説明やネタバラシなどは一切なく、プレイヤーは断片的な台詞と想像力だけで過去の事件を考察することになります。
この手のウォーキングシムには珍しく、マップはオープンワールドのような自由移動。
プレイヤーは好きな方角へどこまでも歩いていけます。
迷路のような意地悪な隠し方はありませんが、村のマップはかなり乱雑。適当に歩いてると迷ったりします。
メインストーリーは一応章立てになっているものの、イベントは時系列に関係なくプレイヤーが近寄れば勝手に発生します。章が変わっても以前の場所まで歩いて戻ることもできますし、間のイベントを無視して一気に最終章までショートカットも可能。
重要イベントは道なりに光を追えば問題ないですが、サブイベントは該当地点に近づかない限り発生しません。ガイドやレーダーなどもないので、全てのイベントを拾うのは至難の業です。
ゲームの視点・操作はFPSスタイル。
操作はFPSの基本通り、キーボード+マウスでもパッドでも十二分な操作が可能。
移動速度は遅め、ダッシュ移動に入るにもタイムラグがあるなどゲームテンポはゆっくりです。
イベント発生時にちょっとしたミニゲームがありますが、テンポが悪くなるし何よりつまらないwので、設定のアクセシビリティ・簡易イベントチューニングなどを活用してスキップしましょう。
また、PC版ではベータのmap_saveバージョンをダウンロードするとセーブが任意にできるようになるのでお勧めです。
グラフィックはCry Engine採用、最新ゲームほどではないですが動作はそこそこ重め。
画像はかなり綺麗で、農村の雰囲気はほぼ完璧。
細部やエフェクトは最新ゲームには見劣りしますが、ぱっと見はまるで実写のようですし何より絵画のような美しい景観には圧倒されます。
静寂な村の中で電話やラジオのノイズだけが響く荒涼感あふれる効果音、教会音楽のような抑えめかつ荘厳なBGMなどサウンド面も秀逸。
日本語対応も完璧、声優の演技も不自然さを感じません。
以下、スクリーンショットなど。
光の軌跡がプレイヤーを導く。
のどかな農村。
田舎ならではの曲がりくねった道。
電話から流れるメッセージ。
過去の会話が光の粒子で再現される。
花の咲く林。
打ち捨てられた自動車。慌てふためく人々の名残か。
宗教的な言及もしばしば。
教会に出現する光のメッセージ。
脱線した列車。血痕も見える。
病室内で再現される過去。
止まった風車。
会話の中心は些細な人間関係やゴシップ。
雨の村。
テニスコート。
雨に烟る湖。
終末を迎える人々。
過去に近づくにつれ輝きを増す光。
夕暮れ。
終末の光。
牧歌的な村にもガススタンドやトラックが。
地下トンネル。
光の粒子が拡がる。
夜の観測所。
幸福な消失とは?
普通にプレイすればエンディングまで4時間前後。
ですがその間歩きっぱなしなのでスケールが小さい気はしませんね。
破滅の瞬間と日常会話が交錯する過去、のどかで美しい風景と孤独感、所々に散りばめられたSF的なギミックなど、雰囲気が秀逸な作品。
ジャンル的に人を選ぶウォーキングシムですが、雰囲気に惹かれたりSFの考察などが好きな人にはオススメ。
以上、「Everybody's Gone to the Rapture」でした。
ではまた。
スター・トレック ディスカバリー ― 2017年09月28日
こんばんは。
スター・トレックの新シリーズ「ディスカバリー」、やっと始まりました。
今作はTVではなくNetflixオリジナル作品。もちろん視聴できるのはNetflixの有料会員のみです。
TVでも映画でもなくネットオンリーとは、時代は変わったものです。
そもそも私はスター・トレックシリーズを見るためにNetflixに登録したわけで。
やっと報われる日が来ましたねw
現在配信されているのは2話まで。最初の2話は前後編で1エピソードです。
まだ始まったばかりなので面白いかどうかは判断できません。
なので感想、というよりもとりあえず気になったところのみを挙げてみます。
話は映画最新作準拠のリブートではなく、TVオリジナルのタイムライン準拠。
初代宇宙大作戦(TOS)の10年前という設定..のはずですが。
宇宙船のデザインや戦闘シーンなどの画面はリブート版みたいにギラギラ。
オリジナルシリーズとはまるで別物って感じです。
最近の作品なので画面が派手になるのはいいのですが、もう少しオリジナルシリーズのイメージを取り込んでほしかったところ。
制服とか艦内装置だけでもTOSのデザイン準拠にすれば雰囲気出ると思うのに。
艦隊戦とかは派手でいいんですけどねw
そしてどうしても許せないのがクリンゴン人の全刷新。
ツルッパゲでトゲトゲ、かつてのクリンゴンとは似ても似つかぬ変身ぶり。
ていうかお前ら誰だよw
オリジナルの武人然とした雰囲気は消滅、まるで爬虫類。ズィンディじゃねーか。
顔だけでなく、衣装や調度品も全面変更。そのへんの映画によくある典型的な悪役宇宙人に成り下がりました。
格好良かったバード・オブ・プレイやK型巡洋艦も、ゴテゴテでグロいエイリアン母艦に変わってしまいました。
正直、リニューアル版のクリンゴンは気持ち悪いだけで魅力的な部分ないですね。
1話、2話のストーリーは今ひとつ。
勢いはあるけど知性が感じられない。スター・トレックらしいユーモラスなやり取りは一切なく、インパクトだけで乗り切ろうとした感じ。
まだ序盤なので、これから登場人物を掘り下げていけば魅力も出てくる..と期待しましょう。
宇宙服だけで単身調査に出るとか、船長自ら敵艦に潜入とかの脳筋展開オンリーは勘弁してくださいw
以下、感想を兼ねたショットをいくつか。
オープニングはイラスト調。曲は大人しめですがTOSの有名なフレーズをアレンジしてあって良い感じ。
主人公、マイケル・バーナム中佐。
バルカン人に育てられた地球人女性。理論派だけど感情的w
バルカンに降下するUSSシェンジョウ。
USSディスカバリーの出番はまだ先。
USSシェンジョウのジョージャウ船長。いい人だったのに..
科学士官サルー。今後は笑いを取れるレギュラーとなるか?
マイケルの養父、サレク(スポックの父)。今までのシリーズにも何度か登場。
ゲテモノっぽいクリンゴン宇宙船。ドウシテコウナッタ
トラクタービームを放つ連邦艦。
連邦とクリンゴン、全面戦争か。
...連邦の首脳部がおバカにしか見えない。
文句が多くなりましたが、今後の展開にはかなり期待しているのです。
今までのシリーズも最初は微妙、話が進むにつれ面白くなってくるスロースタートが多かったですから。
以上、スター・トレックディスカバリーの雑感でした。
ではまた。
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