Lightmatter ― 2020年12月15日
無限のエネルギーを産む光の結晶"Lightmatter"、その採掘鉱山で事故が発生。一人取り残された主人公は無事脱出できるのか。
光と影のコントラストが鮮烈な、FPS視点のパズルアドベンチャー。
Lightmatterの光線の反作用により、影に触れた生物は消滅してしまいます。
限られた灯りを頼りに、複雑なギミックを駆使して出口を目指すステージクリア形式のパズルです。
主人公は特殊能力や秘密道具は一切持たず、軽くダッシュやジャンプが出来る程度。
ステージ各所には運搬可能な投光器や光線中継機がありますが、重いので持ったままではジャンプどころか段差を超えることもできません。
動くプラットフォームなど複雑なステージギミックを駆使して照明を配置し、影を避けながら出口を目指します。
舞台となる採掘基地は立体的で複雑。光と影のコントラストを強調した、モノクロの線画のようなグラフィックで描かれます。
くっきりと見やすくわかりやすい画像で、先進的な研究基地という雰囲気がよく伝わります。ロケーションの変化はちょっと少なめかな。
孤独な主人公を急き立てるように、企業の代表を名乗る男が語りかけてきます。虚実入り交じった雄弁で不穏な言葉と、施設内に残された従業員のメッセージで謎が少しづつ明らかになります。
音声は英語ですが日本語字幕付き(微妙に誤字はありますが)で物語も理解しやすいです。
とはいえストーリーはあくまでオマケ、ゲームの主旨は純粋なパズルです。
マップ構成は立体的で複雑ですが、各ステージの広さはそれほどありません。チェックポイントも多いのでやり直しも楽。
微細な操作やタイミング勝負の連続アクションなどもありますが、極端にシビアな箇所は無し。
おおむね難度は標準といったところでしょうか。
ステージは全部で30程度、私のクリア時間は10時間弱でした。
ゲームの前半部分は無料、後半はDLCの形で\2,050で販売。
値段も手頃でボリュームもなかなか、Portalなどのパズルが好きなら間違いなく楽しめる傑作だと思います。
それから、新Seasonの度に再開しているDiablo 3。
コロナ騒ぎで普段より遅れてスタートした今Season、無事Guardianを達成しました。
シーズンバフのカナイ追加枠とNephalem Shadowが強力なのでリフト攻略は楽でしたが、Conquestは面倒なのが多くてちょっと時間かかりましたね。
報酬の新ペットがこれ↓、ちょっと可愛げな本のモンスターです。
Forgotton Anne ― 2020年12月19日
こんばんは。
無くし物、捨てられた物たちが暮らす不思議な世界。数少ない人間の少女Anneは、不穏分子を捉えるべく探索を開始します。
アニメーションが美しい、パズル要素の強いアクション・アドベンチャー。
画面は横スクロール、ジャンプや壁のぼりなどパルクールを駆使して障害を乗り越えます。
キャラの動作には若干のモッサリ感があり、タイミング勝負のアクションなどもあります。ただし戦闘要素は一切なく、落下死やゲームオーバーもありません。
その分パズルは凝っていますしマップもちょっと複雑ですが、概ね難度は低めと言えるでしょう。
ジャパニメーションを強く意識したキャラクターがヌルヌルと動く様子は一見の価値有り。背景も手書き調、アメリカの下町風の街並みやスチームパンクな工場群はなかなかの見応え。エフェクトも綺麗でグラフィックや雰囲気は文句なしです。
多くのキャラと会話し情報収集しながら、世界の秘密を解き明かすようなストーリー。
会話には選択肢が多く、解答によってストーリーに若干の分岐が生じますがメインストーリーはほぼ一本道。選択肢はエンディングには影響しないようです。
要所要所では全画面のアニメーションも挿入されます。
絵柄の明るさとは裏腹にちょっと暗いストーリーですが、陰惨な展開はありませんし話はちゃんと完結します。
日本語字幕はほぼ完璧なので安心です。
クリアまでにかかった時間は13時間、ボリュームも十分です。
パズルやアクションよりもストーリーをじっくり楽しむタイプのアドベンチャーですね。
物語や絵柄が気に入れば楽しめると思います。
Cube Escape Collection, Samsara Room ― 2020年12月21日
運命を変える謎のキューブにまつわる物語。
独特の絵柄とエグい演出が特徴の、Rusty Lakeの脱出ゲーム「Cube Escape」シリーズを集めたコレクションです。
一番最初のエピソード「Samsara Room」は無料、続く9本のエピソードを集めた「Cube Escape Collection」は\520で販売。
内容は無料公開されていたものと同じですが、FLASHのサポート終了でWEBではもう遊べません。有料でもこうして復活するのはファンには嬉しいところです。値段も高くはないですしね。
ゲームシステムはすべて同じ、東西南北に視点を切り替えながら画面上をポイント&クリックでアイテムを探し謎を解く典型的な脱出ゲーム。
各エピソードでリンクする部分もありますが、基本的には独立したストーリー。順番など気にせず遊ぶことができます。各話プレイ時間は数十分程度、トータルすると結構なボリュームになります。
テキストはすべて日本語翻訳済、攻略ビデオのリンクもあるので安心して遊べます。難度は標準といったところでしょう。
気軽にプレイできいつでも中断可能、脱出ゲームが好きな方にはぜひ遊んでほしい佳作です。
↑Samsara Room。時間を操作し不思議な部屋の謎に挑む
↑Seasons。部屋の四季を変化させ運命を変える
↑The Lake。湖上のコテージで脱出に挑む
↑Arles。ゴッホなどの絵画にインスパイアされた謎解き
↑Harvey's Box。小さくなって段ボール箱に閉じ込められる
↑Case 23。殺人事件の謎に挑む刑事Dale Vandermeer
↑The Mill。からくりだらけの水車小屋に挑む
↑Birtheday。刑事Daleの少年時代、運命の惨劇は避けられるのか
↑Theatre。不思議なショーを通して刑事Daleの宿命を読み解く
↑The Cave。地下洞窟から脱出する刑事Dale。ボリュームの多い中編
ではまた。
(PCゲーム 一覧)
Journey ― 2020年12月23日
こんばんは。
Steamで例年のウィンターセールが始まりました。
今年はユーザ参加の変なイベントはなし、普通に安くてお買い得な内容。
ポイントショップの内容が充実してきて、ちょっと欲しいアイテムが増えたのが悩ましい。貰えるのはアバターとか自己満足アイテムだけなんですけどねw
さて、今日のゲームレビューはこちら。
ちょっと古いですがコンソールの名作?です。
砂漠を旅する孤独な巡礼の物語。
PS3/PS4で2012年にリリースされた作品の移植。コンソール版では「風ノ旅ビト」との副題で有名です。
TPS視点のアクション・アドベンチャー。
リアルさはないですが光や砂の表現は良いですし、余計なオブジェクトを極力削ぎ落とした画面は独特の美しさを感じます。砂漠や廃墟の荒涼な雰囲気は抜群ですね。
砂漠をひたすら歩く主人公はジャンプと発光が可能。
飛距離が長く滑空するようなジャンプは浮遊感があり爽快ですが、エネルギーのチャージが必要。発光することでエネルギーを集めたり、ステージギミックを作動させることができます。
ステージは広大ですが謎解きの箇所は少なく、ジャンプアクションも簡単。
ゲーム中にテキストとやメッセージは一切表示されず、親切なガイドもありません。ですがマップもわかりやすいので、迷うことはそんなにないと思います。
クリア時間は2~3時間、ボリュームはやや少なめ。総じて難度は低めですね。
普通にゲームを起動すると、ネットに自動接続し見知らぬプレイヤーとの同時プレイすることになります。メッセージの交換こそできませんが、度は道連れな気分が味わえるのが売り。
しかし私は孤独な雰囲気に浸りたかったので、Steamクライアントをオフラインにしてシングルプレイでクリアしました。単独でもゲーム進行には問題ありません。
ボリュームは少なめですが、雰囲気は抜群な作品。セール時に安く買って、気軽な癒やしを楽しむのがおすすめです。
グランディア HDリマスター ― 2020年12月25日
こんばんは&めりくり~。
世界の果てを目指す少年の出会いと冒険。
セガサターンで'97年に発売された傑作RPGのリマスター版です。PCでのリリースは'19年、今年に入っておま国が解除され日本語対応しました。
当時サターンを持っていた私もハマってましたが、本体のハングアップでデータが飛んだのでやむなく中断した因縁?のゲームです。
リマスターと言ってもゲームを高解像度の画面に最適化した程度。シャープになった背景のエッジに対してテクスチャはボケボケ、ドット絵のキャラも潰れがち。
ゲームシステムやストーリーはオリジナルと全く同じ。現代風に優しくアレンジとかは一切ありません。
しかしグラフィックは今見てもカラフルで見やすいですし、ドット絵キャラの豊富なアクションパターンは圧巻。多少の粗なんか気にならない魅力があります。
素直で活発な主人公達が世界の危機に立ち向かう王道のストーリー。
それなりにスケールは大きいですが変な厨二病設定は少なめ、明るく安心できる大団円で綺麗に完結します。ご都合主義で一本道ですが、それだけに万人受けする物語です。
ゲームシステムは昔のJRPGらしく煩わしい点も多め。
戦闘のテンポは今ひとつですし経験値稼ぎがすごく面倒。親切なガイド機能も少ないので探索や買い物にも時間がかかります。
一度ダンジョンに入ったら1時間はセーブできないので覚悟が必要ですね。滅多にゲームオーバーにならず難度は低めですが、ゲームクリアには何十時間もかかります。
私はチートを使って面倒な経験値稼ぎをスルーしましたが、それでもクリアに50時間かかりました。
システムや画質は昔のままで残念な点も多めですが、それが気にならないほど引き込まれるストーリーや魅力的なキャラクター。CD2枚の容量に詰め込まれた膨大なボリューム、アニメーションに声優の演技。
やり込みがいのある、今でも色褪せないJRPGの傑作だと思います。
最近のコメント