2024年面白かったゲーム・パズル編 1 ― 2024年12月20日
こんばんは。
実に久しぶりの更新、まだ生きてますよ。気がついたらもう年末です。年取ると一年早いですね。
今年もあいかわらずゲーム三昧でした。一年遊んだゲームの統計、Steamリプレイはこんな感じ。
一番遊んだゲームはWatchになってますが、これはずっと放置していただけ。実質的には去年と同じくCar Mechanic Simulator 2021が最長プレイですね。
年末恒例のSteamウィンターセールも始まったことだし、今年一年を振り返りって面白かったゲームの簡単なレビューを順次アップしていこうかと思います。
まずはお手軽にできるシンプルなパズルから。
最近は(他の人が遊ばない)マイナーなゲームのレビューをSteamに投稿してるので、その転載も含みます。
20種類の小さな迷路をクリアしていく無料ゲーム。カラフルかつミニマルな画面で動作は軽め。
迷路は一見シンプルだがどれも一筋縄ではクリアできないひねったものばかり、柔軟な発想が重要。操作はキーボードとマウスを併用をおすすめ。
クリアには1時間ほどかかりました。アイデアが斬新、軽い息抜きのつもりで始めたらどっぷりハマってしまう傑作です。
画面に散らばった道具をきれいに整頓する片付けゲーム。
手書きのパステル調でポップな画面が見てて楽しい。時々現れプレイヤーの邪魔をする猫もかわいい。
並べ方の指示は一切なし、アイテムの形・色や背景などを参考に自力で法則を見つけ出す。正解は一つとは限らずステージによっては複数の解法もあり。各面は短めだがステージ数は多く、さらにDLCや日替わりのデイリーパズルもあるのでボリュームは十分。私は本編クリアには3時間かかった。
シビアなアクションなどはないのでゆっくり謎解きを楽しめる。親切なヒント機能もあり難易度は低め。息抜きがてらリラックスできるパズルを楽しみたい人におすすめ。
立体的な迷路を回転させるパズル。画面回転による視差で通路を接続し、多様なステージギミックを駆使して主人公を出口へと導く。
ローポリで描かれた高低差の激しいアイソメトリックな画面などMonument Volleyの影響大。Monument~にくらべマップは小さく単純だが、時間操作など複雑なギミックを増やして独自色を出している。
アクション要素はなし、難易度は低め。2時間もあればクリアできる。画面はなかなか綺麗なので息抜きには良いと思う。
(Steamレビューより転載)
◯つばと!のダンボーみたいな段ボール人形が主人公の、倉庫番+アクションパズル。可愛げな見た目と裏腹になかなか高難度、タイトルのようにキッズが遊ぶゲームではない。パズルをじっくりと楽しみたい人向け。
画面はアクションゲームでは定番のトップビュー。敵の攻撃やトラップをタイミングよくかいくぐりながらブロックを押して出口を目指す。エンディングまでは全25面と一見短めだが、序盤から殺す気満々の高難度なためクリアには10時間もかかった。試行錯誤がたっぷり楽しめる。
敵の種類が意外と多く動きにそれぞれ個性があり、ブロックで妨害したりしてトラップに誘導し回避するのが楽しい。タイミングは極端にシビアではないが、無駄な動きをする余裕はない。
画面の拡大縮小、ステージ途中でのセーブや数歩前までの巻き戻しなど親切な機能が充実。死にやすいがリプレイが苦にならないよう工夫されている。
クリア後は数十面に及ぶ高難度の拡張ステージ、さらにレベルエディタによるワークショップのユーザレベルなどやりこみ機能も充実。
巻き戻しにごく稀に操作を受け付けなくなるバグがあるのが気になった。
やや古いゲームで子供向けな見た目はパッとしないが、アクション性の高い倉庫番パズルは大人でも十分楽しめる。このまま埋もれるには惜しい佳作だと思う。
(Steamレビューより転載)
画面を回転させながら少女をゴールに導く3Dパズル。
90度単位での画面回転と連動し、様々な方向に動く足場を繋ぎ合わせてゴールを目指す。操作はキーボードもしくはパッドを使用、マウスでの移動は不可。
どのステージも1画面に納まるほど小さいがステージ数は50以上と多め。複雑に連動する足場の移動方向や順序を考慮する必要があり、適当な操作では先に進めない。中盤からかなり難易度は上がり手応えのあるパズルを楽しめる。
アクション要素やタイミング勝負はなく、ゲームオーバーもない。ステージは数面ごとにオートセーブ、ステージセレクトも可能。
絵柄は可愛らしいが雰囲気はややダーク。ホラー表現などは一切なくお子様でも安心?
ゲーム中にテキストやセリフは一切なし、雰囲気でストーリーを楽しもう。
かわいい絵柄ながらじっくり謎解きが楽しめる本格的なパズルです。
複雑に絡み合う配線のスイッチを作動させ、ラインを少しづつ消していくミニマル系パズル。
シンプルな画面で操作は直感的でわかりやすい。宇宙のような背景と小気味よい操作感が心地よい。難易度は標準、序盤は簡単だが終盤は煮詰まるほどのバランス。全100面以上とボリュームたっぷり、クリアに5時間以上はかかる。
毎日少しずつ進めていくのが楽しいパズル。
次回は少し派手目な3Dパズルを中心に紹介する予定です。
ではまた。
2024年面白かったゲーム・パズル編 2 ― 2024年12月22日
こんばんは。
美麗で奇妙なからくり箱を開けていくThe Room系の3Dパズル。
精細な3Dで描かれたからくり箱を調べ、隠されたスイッチを操作しパズルを解く。次々と変化していく箱は見てて楽しい。会話や変なパロディは一切なくホラー表現や汚らしい背景もなし、薄暗い部屋に浮かび上がる美麗な機械を黙々と調べていく。
ポイント&クリックで操作は直感的、面倒なパズルはほとんどなく難易度は高くはない。操作は軽快で日本語訳も完璧。しかし箱の総数は20以上とボリュームは十分、全クリアに4時間はかかる。
パズル好きにはぜひプレイしてほしいからくりパズルの傑作だと思う。
無数のパズルが散りばめられた島を探索しひたすら謎解きに挑戦するパズルアドベンチャー。当初はMMOとしてリリースされたが、マルチプレイで遊ぶ意味がほとんどなかったwためシングルプレイ専用に変更された。
舞台の島は豊かな自然や遺跡に満ちた巨大なオープンワールド。特定の法則でマスを埋めていくパズルや図形探し、複雑な地形を活かした物探しやジャンプアクションなどバリエーション豊かなパズルが数万個、至る所に配置されている。クリア順序などは特になく、プレイヤーの好きなように攻略していく。
自然豊かな広大な島は壮観で見ていて楽しい。視点はFPS方式、ハイジャンプや長距離の滑空が可能で移動も苦にならない。
一応エンディングはあるが、ランダムパズルもあるためクリア後も無限に謎解きは続けられる。クリアに70時間かかったが、まだ半分のパズルも解けていない。パズルのクリア報酬で様々なコスメがもらえるなどやり込み要素も豊富。
ひたすらパズルに没頭したい人におすすめ。
(Steamレビューより転載)
テレポータを駆使するPortalライクなパズル。
主人公が発生させるテレポータは一方通行かつ使い切り。テレポータで瞬間移動しつつ床のスイッチを順序よく作動させ出口を目指す。
舞台は白く無機質な研究所。グラフィックの作り込みは今一つで新鮮さにかけるが、その分動作は軽くて見やすい。
主人公の移動速度は遅め、ジャンプはできない。キー押しっぱなしでのダッシュ、テレポータとキューブ運搬のキーが別々だったりと操作性にやや難あり。攻略に支障をきたすような誤操作はないが快適さに欠ける。
ステージ間の会話でストーリーは進行する。簡単な英文で字幕表示もあるが文章量は意外と多め。読み飛ばしても画面で雰囲気は伝わるし攻略に支障はない。
エンディングは2種あるがテキストが変わるだけ。実績解除に周回プレイは不要。クリア後でもステージ選択や他のユーザとの成績比較ができるチャレンジなどもある。
タイミング勝負のパズルもあるが難易度は低め。ステージは全45面、クリアには4時間かかった。
作り込みの甘さを感じるがボリュームは値段相応。難しすぎず時間もかからないのでパズル好きなら楽しめると思う。
(Steamレビューより転載・追記)
以前紹介したMachinika: Museumの続編。無人の宇宙船内を探索する。
今作のみでも攻略に支障はないが、背景説明がないので先に前作をプレイすることをおすすめする。
FPS方式で移動、ポイント&クリックでからくりのスイッチ操作やパズルを解いていく。各ステージは狭め、パズルも面倒なものは少なく難易度は低め。ジャーナルなどは中華フォントでやや見づらいが、翻訳は問題くストーリーはわかりやすい。
画面は精細ではないが異星の機械の雰囲気はよく出ているし、難易度が低く(本来なら)ゲームテンポも軽快。
しかし現状ではバグが多め。いちおうエンディングまで到達したが、バグと思われる挙動でゲームが進行しなくなり何度もロードを繰り返すことが多かった。また現状ではヒント機能やパズルスキップはほぼ機能しない。こまめに修正パッチがリリースされているので何れは解消するとは思うが、興味がある人はしばらく様子を見た方が良い。
ゲーム自体は面白いので、今後の改善に期待したい。
('24年10月の時点では致命的なバグはなくなったものの、ゲームを再起動しないと正常に表示されないパズルが一部残っていた)
(Steamレビューより転載・追記)
森林に埋もれた遺跡を探索する、オープンワールドのパズルゲーム。
ローポリで描かれた自然の環境、説明やテキストが無く自力でルールを探るなどThe Witnessの影響を強く感じるが、ステージは狭く難易度も低めなので気軽に楽しめる。
マップの各所にパズルの小部屋が30数カ所ある。小部屋の4つのダイヤルを、ステージごとの法則を見つけ回転させる。パズルの説明は一切なく解法は自分で見つけなければならない。ただし周囲には背景に溶け込むようにヒントが配置されているのでさほど難しくはない。時間制限やタイミング勝負のパズルはないが、簡単なジャンプアクション要素はあり。
グラフィックやエフェクトは地味なので動作は概ね軽く、移動速度などでストレスを感じることはない。ローポリで描かれた自然や遺跡は見ごたえがある。地形を活かしたオープンワールドならではの収集要素もある。
全パズル・実績クリアに3時間、値段の割にボリュームはやや少なめか。パズルやステージはバランスよく作り込まれているので息抜きには丁度よいと思う。
次回はアドベンチャー系など紹介予定。
ではまた
2024年面白かったゲーム・アドベンチャー編 1 ― 2024年12月24日
巨大な塔に暮らす人々の言葉を翻訳しながら頂上を目指すアドベンチャー。
奇妙な住人達は皆独自の言語を話し会話は一切通じない。壁画やジェスチャーなどを頼りに言語を解析する。複雑に繋がる塔を踏破するため的確なスイッチ操作やパズル、そして住人からの情報収集が何よりも重要。簡単なステルスアクションもあり。
画面は視点固定式でモノトーンのシンプルな線画で描かれている。階層ごとに大きく隔たる住人の言語や生活様式・色彩や光と影の表現は独特の雰囲気で興味深い。
テーマが独特でややとっつきにくいものの文字入力不要、マウスクリックだけで操作できるよう工夫されている。変わった謎解きが楽しみたい人におすすめ。
昆虫を思わせる幾何学的な世界を探索するパズルアドベンチャー。
虫の巣のようなアイソメトリックなステージは徹底して幾何学的に描かれているためグロさは感じない。入れ子構造で複雑に連なるマップを、特殊能力や多様なステージギミックを駆使して踏破していく。節目にはアクション性の高いボス戦もあり。
謎解きの難易度はバランスよく手応えがある。ボス戦はタイミングや正確な動作が重要なのでジョイパッドでの操作を推奨。
美しささせ感じる異質で独特の背景や入れ子を使ったパズルはかなり凝っていて面白い。ボス戦は一発死にで何度もリトライ必須なのでややストレスフル。クリアには8時間とボリューム十分、異星の雰囲気にどっぷり浸れるだろう。
魔法の杖を頼りに不思議な世界を探索するパズルアドベンチャー。不思議な動物たちが暮らす自然豊かな世界、廃墟となった遺跡などがローポリのTPS視点で描かれる。
主人公は空中ダッシュ、空中浮遊、テレポートなどの魔法を徐々に習得する。魔法を駆使し立体的なパズルを解きながら、高低差の激しい広大な遺跡を踏破していく。
極端にシビアな箇所はないがタイミングやジャンプアクションが多めなのでジョイパッド必須。パズルはさほど難しくはない。
戦闘やホラーの要素はなし。マップは広いがレーダーや相棒の猫のガイドがあるため道に迷うことはない。日本語訳は完璧だが背景説明や会話は一切なく、物語の解釈はプレイヤーに委ねられる。
クリアには4時間ほど。ボリュームや難易度は物足りない感もあるが、広大でダイナミックな世界での孤独な冒険が楽しめる。
小さなキノコの冒険を描くアクションアドベンチャー。雑木林の中を小動物や虫たちと会話しながら探索する。
波形の森はローポリのTPS視点で描かれ、人間の残したゴミなどが巨大な障害物としてそびえたつ。精細さはないが小人ならではのスケール感が楽しい。
主人公は滑空や壁登りができ、ちょっとした謎解きをしながら住人たちを助けていく。戦闘やホラー要素はなくほのぼのとした明るめの内容、日本語訳も完璧。操作はジョイパッド推奨だがマウス+キーボードでも普通に遊べる。難易度は低め、クリアには5時間かかった。
子供向けではあるがパズルやアクションがバランスよく融合し、大人でも十分な冒険が楽しめる。
FLASH時代にカルト的な人気のあったポイント&クリック式アドベンチャーの移植版。10作以上のシリーズ全てを含むボリュームたっぷりの連作。絵や謎解きなど内容はFLASH版と同じだが、インターフェースは全シリーズで共通化され高解像度で遊びやすくなった。
無人の廃墟や遺跡を探索し出口を探す画面切り替え式のアドベンチャー。手書きの独特な画面が延々と続く複雑な迷路を探索する。
残念ながら日本語訳はなし。難易度はやや高め、全クリアには20時間以上はたっぷりとかかる。クリア後にも新たな隠し迷宮などのやりこみ要素あり。
荒涼とした独特な世界観が魅力。戦闘要素やアクションは一切なし、じっくりと謎解きを楽しめる。
Rusty Lakeを巡る連作ポイント&クリックアドベンチャーの最新作。
時間を旅する列車に乗り一族の娘ローラの生涯を紐解く。
従来のシリーズ同様の画面切り替え式で、絵本のような手書きの画面だが描写はエグい。列車に乗ることでステージ間を行き来できるのが特徴で、いくつものステージにまたがる謎解きもある。
アクション要素はなし。日本語訳は完璧で難易度は標準的、動画によるヒント機能もあり。クリアには6時間ほどかかった。
今作だけでも攻略に支障はないが、過去のシリーズをプレイ済みならより楽しめる。幻想的な謎解きが楽しめるポイント&クリックゲームの佳作。
次回は3Dパズルアドベンチャーのレビューを予定。ではまた。
2024年面白かったゲーム・アドベンチャー編 2 ― 2024年12月25日
めりくり~。と言っても特になにもないんですがw
時間の巻き戻しを駆使する3Dパズルアドベンチャー。物体の動きを巻き戻し逆転させる銃を駆使し、立体的なステージをクリアしていくPortal系ゲーム。
時間操作のギミックは難解なタイミングアクションになりがちだが、このゲームでは自分自身は巻き戻せず小さな物体のみの逆転・一時停止に機能を絞ったことで軽快なパズル作りに成功している。
舞台は崩壊しつつある無人の月面基地。おしゃべりな銃を相棒に複雑なステージをクリアし、崩壊した地球を巻き戻すべく奮闘する。
グラフィックは極端にリアルではないがその分動作は軽め。崩壊した研究所の雰囲気がよく出ている。ホラーやグロ表現はなし、日本語翻訳は完璧でストーリーも明快でわかりやすい。
ステージは小さめ、極端にシビアなタイミングアクションはなくテンポよくパズルが進む。クリアには10時間以上、ボリュームも十分。3Dパズルが好きなら絶対外せない傑作。
(Steamレビューより転載・追記)
レムのSF小説(私が大昔に読んだ邦題は「砂漠の惑星」だった)を基にしたウォーキングシム。ゲームは小説の前日譚となるオリジナル展開、原作小説未読でも一切問題はない。
ゲームの膨大なテキストはほぼ完璧に日本語訳されており、主人公の女言葉やジャーナルの解説にもおかしな点はなかった。
主人公からのFPS視点でゲームは進行。動作や移動はやや緩慢でゲームの展開はゆっくりめ。難しいアクションやジャンプなどは一切ない。
回想シーンや無線通信でゲームは進行する。会話への返答に時間制限があり、選択には1アクション必要なのがやや面倒。選択肢や探索経路によってストーリーが変化しエンディングが変わるが、どのルートでも主要なイベントやロケーションはほぼ固定のようだ。
変化に富む異星の砂漠や洞窟、アトムパンクと称した共産圏風レトロフューチャーな光景など雰囲気は抜群に良い。ホラーやグロ展開は一切なく、また哲学など難しい話もほとんど出てこない。
最初から最後まで孤独な主人公の探索に徹し、古典SF的な世界観を淡々と描ききっている。エンディングまでは8時間とウォーキングシムとしてはボリュームも多め。画面の雰囲気そのままの孤独な冒険を楽しもう。
Portal2の大型キャンペーンMOD。プレイにはPortal2本編が必要。ストーリーは本編の少し前、人工冬眠より目覚めた新たな被験者がAprture社のテストチャンバーに挑む。
新たなギミックや目新しいロケーションはない本編の正統派拡張パック。ゲーム中盤までポータルガンが青リングしか作れないなど難易度は本編よりやや高め。極端にシビアな謎解きやアクションはない。
相棒のおしゃべりなAIボットも完備し、ストーリーに本編との矛盾はなし。本編クリア済みなら間違いなく楽しめる。
未来世界を探索する猫のアクションアドベンチャー。
人類が滅んだ遥かな未来、人類の遺した廃墟にロボットが住み着き独自の文明を築いている。光の差さない寂れた都市の景観や怪物の住み着く下水の風景はリアルで見応えがある。
画面はTPS視点。主人公は猫なので運動神経は抜群。猫ならではの仕草や軽快なアクション、狭い隙間をくぐる抜ける動きは見事。AIドローンが相棒となりロボットとの会話やアイテム使用を行う。
景観は雰囲気抜群だし猫ならではの立体的なルート探索はすごく楽しい。ただ肝心のゲーム内容は会話での情報収集やありきたりのパズル、怪物の群れからの逃走など猫である必要は感じられない。
操作はジョイパッド推奨。逃走シーンでは意外と死にやすいが謎解きは簡単、難易度はやや低めといったところ。クリアには10時間とボリュームは十分。
ゲーム自体はよくあるアドベンチャーだが、猫の動きが秀逸。エンディングも綺麗でなかなか良かった。猫好きにはおすすめ。
写真の風景を実体化するカメラを駆使するパズルアドベンチャー。
舞台は空中に浮かぶ無人の回廊。FPS視点でローポリで描かれるパティオのような光景が美しい。
写真の実体化は、空中に通路を作ったり、壁に穴を開けたりアイテムを複製したりと様々な応用が可能。視差を使ったパズルなどのステージギミックも豊富。
カメラの撮影枚数には限りがあり、また実体化によって後ろの空間は消えてしまう。どこに何を実体化するか柔軟な発想が必要。わずかなミスで手詰まりとなるが数分間の動作の巻き戻しが可能なので試行錯誤が気軽に楽しめる。
日本語訳は完璧、ホラーや暗さを感じさせる表現は一切ないストーリー。どことなく物寂しい主人公の思い出や猫の哲学的な話が面白い。
個々のステージは小さいが立体的、ステージ数は数十個ありクリアには6時間とボリューム十分。実体化する時に微妙な角度・位置調整が必要な点がやや気になった。
豊富な視点トリックが楽しい、パズル好きなら外せない傑作。
ではまた。
2024年面白かったゲーム・その他編 ― 2024年12月28日
こんばんは。
今日もゲームレビューの続き、雑多な小品を紹介します。
ループする地下鉄通路をさまようホラーゲーム。
リアルに再現された日本の地下鉄の通路を進みながら怪異を発見する。怪異を発見したら引き返し、問題なければ前進して出口にたどり着くのが目的。
ホラーとしてはあまり怖くはなくグロ表現もない。
重要なのはわずかな怪異を見逃さない観察力。怪異を見逃すとループを最初からやり直すこととなる。
クリアには30分もかからないが、わかりにくい怪異も多いので攻略情報なしのクリアは意外と難しい。アイデアは斬新、値段も安いので一度はプレイする価値あり。
ループする地下鉄車両をさまよい終着駅での脱出を目指す。8番出口の続編だが、時系列的には8番出口に到着する前の話となる。
前作同様にリアルに再現された地下鉄車内を怪異を探して進み続ける。怪異の演出はよりダイナミックで変化に富むものになった。怪異がわかりやすいので難易度はやや下がっている。怪異を回避するためにわずかながらアクション・パズル要素も追加された。
あいかわらず怖さは感じないが演出やプレイフィールは洗練されている。前作とセットで遊ぶのがおすすめ。
大きな一枚絵に隠れた猫を探すカジュアルゲーム。タイトルは新しい順に並べています。
収益を猫の保護活動に充てると公言するDevcats社が開発、猫に対する真摯な愛情が感じられる。
どのゲームも画面はデフォルメされた線画で見やすい。ヒントはチャージ式で無限に使えるため難易度は低め。比較的複雑なマップ構成が特徴で、マップをまたいでキーアイテムを探したりシークレットステージがあったりする。
日本語字幕も完璧、ステージ数は各々十数面ありクリアには2時間程度必要。
おふざけは少ないがシリアスさもないほんわかした緩めの雰囲気で、数ある猫探しゲームの中でも特に猫が可愛らしく描かれていると思う。
A Shelter Full of Cats。猫の保護施設で少女マーサの手伝いをする
A Park Full of Cats。遊園地の開園準備をする
A Tower Full of Cats。時間を旅する塔で猫を探す
An Arcade Full of Cats。レトロなゲームセンターにタイムスリップする
A Castle Full of Cats。怪物たちに占拠された城を開放する
A Building Full of Cats。マンションで猫を探す
Nukearts Stuido開発の猫探しシリーズ。タイトルは新しい順。
広大な観光都市の一枚絵が特徴。乗り物や一部の猫がアニメーションしたり、猫を見つけ出した場所に少しずつ色がついていくなど演出に凝っている。
非常に細かくごちゃついた線画で猫が小さめなので難易度はやや高め。ヒントは有限だが、カーソルが猫に近づくと鳴き声で教えてくれるので詰まることはない。残念ながら日本語未対応だが攻略に支障はない。
各々ステージ数は6~15個、クリアには2時間程度必要。絵は細かいがテンポが良く軽快な猫探しが楽しめる。
Hidden Cats in Tokyo。怪しい看板とコスプレだらけの勘違い東京で猫探し
Hidden Cats in Berlin。産業都市ベルリンやアングラパーティーで猫探し
Hidden Cats in Santa's Realm。クリスマスの準備をするサンタを助けよう
Hidden Cats in Rome。歴史の街ローマやコロッセオで猫探し
Hidden Cats in Spooky Town。ハロウィンの仮装行列で猫探し
Hidden Cats in New York。摩天楼や陽気な公園で猫探し
Hidden Cats in London。伝統とパンクの都市ロンドンで猫探し
Hidden Cats in Paris。花の都や美術館で猫探し
(Steamレビューより転載・追記)
ドット絵で表現されたガ◯プラシミュレータ。どこかで見たようなロボットプラモをひたすら組み立てる。
精細なドットで描かれたロボットは手脚がやや短い半SD体型。ガ◯ダムのようなリアルロボットからヒロイックなスーパーロボット、怪獣、美少女風ロボなどバリエーション豊か。キットのパーツ数は多くても100点ほど。色分けを意識したパーツ分けやボールジョイント関節などバンダイのHGシリーズのような構成。
動作は軽快。日本語訳はほぼ完璧でチュートリアルもあるが、難しい操作は一切なくプラモの知識がなくてもすぐに理解できるだろう。
パーツをランナーから切り離し塗装やデカール貼りをして即組み立て、面倒な作業は一切ない。簡単なジグソー感覚で組み立てて10分程度で完成する。塗装は部品単位なので精細な操作は不要だし、あらかじめ基本色も塗られている。作業エリアが狭いのと、ツール切り替えしないとパーツの移動ができない点がやや面倒か。
完成したキットは眺めるだけ、角度は正面固定でポーズ変更など一切できない。メニュー画面に完成したキットを並べてコレクションできる。全モデルを完成すればパーツを組み替えて改造などもできるようになる。
シミュレータとしては簡単すぎるが、キット数は多いのでボリュームは十分。値段も安いしお手軽にガ◯プラ作りが楽しめるシムとしておすすめ。
(Steamレビューより転載・追記)
腕時計をただ集めるだけの放置系クリッカー。実績狙いでずっと常駐させてたのでSteamリプレイでは一番遊んだゲームになってしまいました。
怪作bananaのパクリの一つ、ひたすらアイテムを収集するだけのゲーム。というかゲームかどうかすら怪しい。
入手した腕時計は精細に描画され、様々な角度から眺めることが可能。時計の種類はかなり多い色違いばかりでデザインバリエーションは少なめ。画面に対してGPU負荷はやや高めだが、設定で負荷は軽減できるので非力なPCで長時間常駐しても問題はないだろう。
1クリックで得られるボーナスは少なめ、派手なパワーアップもないのでクリック連打の必要性は少なめ。起動してただ放置しているだけで済むので操作は楽。時計は30分に1個ぐらいずつ増えていく。
出現したアイテムはマーケットで売買可能。ただし市場はほぼ無人状態、レアな時計でもせいぜい1円程度でしか売れず電気代の回収もできない。
金儲けの手段にはならず、ただ収集欲を満たすだけのクリッカー。腕時計が好きな人とか収集癖のある人にはおすすめ。
ではまた~
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