ガンプラ:MG フルアーマーZZガンダム2014年04月23日

こんばんは。

今日は久々に大物ガンプラ。
「機動戦士ガンダムZZ」より、フルアーマーZZガンダムです。
花粉のくしゃみ鼻水のせいであまり集中できず、思ったより製作日数かかってしまいました。

フルアーマーZZガンダム
このキット、「フルアーマーZZガンダム」は2000年発売。
バンダイのMGでも結構初期のキットです。
合体・可変が可能な通常版「ZZガンダム」に、さらに脱着可能な増加装甲をセットにしたMGでも随一のプレイバリューを誇るキット。
ただしキットには主翼など一部のパーツが付属せず、残念ながら劇中の姿を完全再現はできません。コアファイターも1機しかついてこないし。

私の場合、このフルアーマー版を2個、通常版を1個と合計3個もキットを入手・製作しています(同時購入ではありません)。
なので不足パーツはもちろん無く、さらに余剰パーツなどもあるので徹底的に遊び倒してみました。

レビューは通常版から紹介したいと思います。


MSZ-010「ZZガンダム」
ZZ ガンダム
「機動戦士ガンダムZZ」後半の主人公機。
3機の戦闘機に分離・合体が可能、さらに合体したまま飛行形態にも変形可能なオモチャっぽさ全開のガンダム。
通常のMSの3倍以上の機体出力を持ち、大量のビームやミサイルに加え超高出力の最終兵器ハイメガキャノンを頭部に備えた重火力MS。
「明るいガンダム」をコンセプトにしたストーリー展開のせいか、登場直後は今ひとつ活躍がパッとせず間抜けな機体にも見えましたがw、終盤は怒涛の強さで大活躍しました。

フルアーマー版のキットには合体・変形可能なZZがほぼそのまま入っています。
説明書では合体・変形方法は明記されていませんが、中身は通常版のZZそのまま。分離・変形ももちろん可能です。
通常版と比較すると、不足パーツは腕・腰の翼パーツ、バックパック上部のミサイルポッドと下部のバーニアノズル、フロントアーマーと踵の突起部分などごく僅か。
多少値段が上がっても、この程度のパーツは付けて欲しいところですね。
今回の作例では不足パーツは通常版から流用しています。

プロポーションは設定画によく似たがっしりした体型。
元々「模型化しても破綻のないスタイル」としてデザインされたMSなので、合体変形機構を内蔵しているのにプロポーションの破綻や妙なアレンジが皆無。プロポーション面では文句のない出来です。
もっとも、派手なアクションシーンではスマートに誇張され描かれることが多かった機体なので、劇中イメージより若干太すぎる印象もあります。
機体の成型色は劇中の水色ではなく純白。しかしそれほど違和感はありませんね。

MG初期のキットなので、内部のフレームなどは再現されていません。
関節はABS+ポリキャップ。可変機構を優先しているため、可動範囲は狭め。それでも可変キットにしてはよく動く方でしょう。
使用するポリキャップは非常に多く、しかも小さめ。軸も細いので関節強度は弱め、ポージングの保持力は低く、武器を長時間支えるのは難しいです。

パーツ割りはほとんどがモナカ割。合わせ目が見えないよう工夫していますが、目立つ箇所も多いです。一部ポリキャップが露出する部分もあります。
全身のモールドは控えめ、すっきりして劇中に近いイメージです。

変形はかなり単純。胸部を跳ね上げ、露出した頭をビームライフルでカバー。
腕はカバーを開き手首を回転、バーニアを露出。肩アーマーと腕のシールドを展開して主翼に。
脚部は足首を閉じ、膝下を回転させバーニアを露出。太腿で180°回転、脚を前後逆に。
最後にバックパックを下にスライド、脚と合体させれば変形完了。
そのまま腰のロックを外せば前後に分離でき、コアファイターを取り付ければ分離形態を再現できます。

可変機構は意外と頑強、各部にポリキャップも使用されているので慎重に変形させれば破損の心配はありません。
各部はしっかりロックされているので可変後もプロポーションは安定。外観・可変方法ともほぼ劇中のイメージどおり、まさに完全変形。
コアブロックに変形可能なコアファイターは1機だけ付属、他に変形不可能な合体用コアブロックが1個付属。
劇中の合体シーンを再現するにはコアファイターが合計3機必要なので、もう2機追加して欲しかったですね。

頭部アンテナは、変形用の可動式と固定式の2種が付属(固定式は要塗装)。
可動式アンテナは赤い基部パーツに接着固定し、変形時にはアンテナ全体を取り外す方が見た目も良いのでオススメです。

バックパックのビームカノンは基部が回転、さらに上下にも可動。しかし劇中のように肩越しに正面を向けることは出来ません。もちろん、取り外してぶっといビームサーベルとして手持ちも可能です。

手首は通常の可動指。武器の保持にはダボ穴を使用しますがポロリがひどいです。
変形時に機種となるダブルビームライフルは大きく重いため、関節が重量に負け保持はかなり困難です。

昔のキットなのでアクションベースなどスタンドに固定することは出来ません。
ですが変形後の各パーツとコアファイターには着陸脚が取付可能なので、ディスプレイにはさほど問題無いと思います。

色分けはMGだけあって一見問題なしですが、バーニア内部など細かな部分で足りない箇所が結構あります。
なのでバーニア内側の赤やグレーを部分塗装。また装甲裏側の目立つ部分などをグレーで修正。
コアファイターは細かすぎるためか色分けがいまいち。なのでバーニアの赤、機首の黒、キャノピーまわりの黄、翼の赤・青など細部を修正しています。
その他、パイロットや着陸脚は適当に塗装。

以下、写真など。
ZZ ガンダム
背面。巨大なバックパックが特徴。
ZZ ガンダム
合体完了の決めポーズ。毎回の合体シーンはお約束です
ZZ ガンダム
ダブルビームライフルを構える
ZZ ガンダム
ハイパービームサーベル。刀身は異様に長いです
ZZ ガンダム
ビームキャノン&ミサイル発射


飛行形態、Gフォートレス
Gフォートレス
MSから分離すること無く変形、長距離移動に適した形態だとか。
パイロットは一人で操縦可能、コックピットは腹部のコアファイターになります。下から見るとコックピットがむき出しですがw
Gフォートレス
後ろから。巨大なバーニアがポイント。
Gフォートレス
横から。ちょっと重そうな感じw
Gフォートレス
変形の仕組みがよくわかる、禁断の下面。コアファイターむき出しですw
コアファイター、コアトップ、コアベース
分離して発進


コア・ファイター
コアファイター

コア・ファイター
MSのメインコックピット兼脱出艇。分離後は各パーツにそれぞれ必要になります。
劇中ではなぜか毎回分離形態で出撃、合体後に2機のコアファイターが一目散に退散していましたw


コア・トップ
コア・トップ

コア・トップ
Aパーツ(上半身)とビームライフル、コアファイターが合体した戦闘機。
ビームライフル先端にもコックピットがありますがこれは予備、ここから操縦すると合体後は振り回されて悲惨な目にあいますw


コア・ベース
コア・ベース

コア・ベース
Bパーツ(下半身とバックパック)にコアファイターが合体した戦闘爆撃機。
バックパックは細いフレームで尻の部分と接続されています。


MSZ-010S「強化型ZZガンダム」
強化型ZZガンダム
フルアーマーZZガンダムのベースとなる、ZZガンダムの強化形態。
肩アーマー、バックパックの上部ミサイルポッドと下部のメインバーニア、踵と腰アーマーの一部が変更されています。
腕と腰の翼パーツは通常版のものをそのまま使用、この状態でも合体・変形が可能です。
写真は強化型ZZ、足元に大量の増加装甲を並べてみましたw


FA-010S「フルアーマーZZガンダム」
フルアーマーZZガンダム
強化型ZZガンダムに増加装甲を取り付けた最終形態。
増加装甲は耐ビームコーティングされ、ビームの直撃もものともしない防御力を持ちます。全身にミサイルを搭載、さらに腹部にハイメガキャノンを増設。
脚部にはバーニアを増設。変形はできないものの加速性能も通常型より上がっているとか。
劇中ではクイン・マンサとの最終決戦で登場。並み居るMSを破竹の勢いで蹴散らしました。これでもクイン・マンサにはまるで葉が立たなかったんですけどねw

増加装甲の取り付けは大半がポリキャップ、簡単に脱着可能です。
その分胸や腰などポロリしやすいパーツも多いですが。
ダブルビームライフルは腕の装甲に取り付け。ポロリしやすいですし、重量に腕が負けます。

プロポーションはかなり着膨れ気味。
もともと太いZZにさらに装甲を着せるので、どうしても太くなってしまいますね。
そもそも劇中のスマートすぎる絵は嘘が多かったので、これはやむを得ないところでしょう。
装甲各部は大きな平面で構成されているため、ちょっとディティール的にのっぺりした感じですね。

可動範囲は各部の干渉が激しいため、通常版よりさらに狭め。立ちポーズ以外のポージングは絶望的ですw
各部が重いので安定性も低く、バランスには要注意です。

ZZ本体よりも長いハイパーメガキャノンは、バックパックに取り付け。基部で上下左右に角度変更が可能です。
重いのでバランスが悪くなりますが、何とか自立も可能。基部がしっかりしているので武器の保持は問題ありません。
エネルギーチューブはリード線内蔵でぐねぐね曲がります。腰の動力パイプはリード線+メッシュパイプ。どちらも腰後ろのリアスカートに接続されます。
メガキャノンのディティールはかなり凝ってますが、モナカ割で合わせ目が目立つのが難点。

胸・腕・バックパックのミサイルポッドはハッチの展開が可能。
肩と腕は脱着が簡単にできるようパーツの一部を削っています。

以下、写真いろいろ。
フルアーマーZZガンダム
背面。大きくなったミサイルポッドと、増設されたバーニアに注目
フルアーマーZZガンダム
ダブルビームライフルは腕に接続
フルアーマーZZガンダム
巨大なハイパーメガキャノン。劇中未使用ですがw
フルアーマーZZガンダム
デュアル・ハイパーキャノン。キットを2個買ったのでこんなこともできるw
フルアーマーZZガンダム
胸部アップ。胸と腕のミサイルを展開。


オモチャのように合体変形が楽しめ、見た目も及第点。
値段も6,000円と、中身のボリュームの割にかなりお買い得。
大きな箱にみっしりとパーツが入り組み応えも十分。
ZZ自体は好みの分かれる機体ですが、買って損はないキットだと思います。

以上、MG「フルアーマーZZガンダム」でした。

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